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91.ご存知ですか(9):座布団

20150202座布団1   20150202座布団2

 前回に続いての「ご存知ですか?」は座布団についてです。

 座布団はいわゆる仏具やお仏壇の荘厳には当たりませんが、お取越しに伺ったときにご門徒さんから座布団について質問をいたいたことがありました。私も知らなかったことがたくさんありましたので、ここでご紹介しようと思います。
 ただ、「ここで書いたことをお宅に伺ったときにチェックしよう」などとは考えておりませんので安心して読んでください。

 ご門徒さんからいただいたご質問は「座布団のどちら側を上にしてお出ししたらいいのでしょうか?」ということでした。座布団の裏表をどのように見分けて、お客様にお出しするときにどちらを上にして出したらいいのか、というご質問でした。
 私も座布団については全く知識がなく、「帰って一度調べてみましょう」とお答えするしかなかったのです。

 で、ネットを中心に調べてみましたら、これがなかなかおもしろかったのです。

 ○まず、座布団の裏表です。
 座布団の表は、中央の部分に房が出ている方だということです。ただ、中には裏表の両方に房を出した座布団もありますので、その場合はこの判定方法は役にたちません。
 その場合は、座布団の縫い目を見て判断するのだそうです。座布団は2枚分の生地(実は座布団は正方形ではないのだそうです。これも初めて知りました)を中央で折って、残りの3辺を縫い合わせるようにして作られています。その縫い合わせの部分を見ると、上側の生地は端を折りこむ形で下の生地に重ねられていて、その上側が表になるのだそうです。

 ○これで座布団の裏表は分かりましたが、次は、お客さんに座布団を出すときに表裏のどちらを上にするのか、という点です。
 これについては、2つの説があるようです。一般的には上記で判断した表側を上にして出すのがよい、とされているようです。つまり、表側を体に接するようにして出すということです。
 これに対して裏を上にして出すのが良いという説もあって、それは例えば掛け布団や着物は裏側を体に接するようにして使うということが論拠となっているようです。

 ○もう一つは、座布団の前後をどのようにして出すのかという点です。
 これは、先ほどの座布団の折り目(縫い目ではない方)を前にして、つまり膝の方になるようにして出すのが正しいとされています。裏表が正しく置かれて、前後をこの方法で合わせると、座布団に前後のある柄が描かれている場合もうまく合うようになっているようです。

 ○もう一つ面白い話がありましたのでご紹介します。座布団の中央は縫い糸が交差した形になっていますが、これには関東と関西で違いがあるのだそうです。
 関東の座布団はこの部分が×もしくは+の形、関西はアルファベットのYの形になっているということです。それで、裏表を正しくすれば関西の座布団はYの字の足の部分を前にして出すと正しい形になるということです。

 このほかに出された座布団に座る場合の作法などもありましたが、これは省略します。いずれにしても、座布団も奥が深いものだと、感心しました。

(写真は、寺の内陣においてある座布団です)
 左が座布団の表、右が裏になります。裏の交差した糸がY字形になっていますので、この座布団は関西系の座布団だということが分かります。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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