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71.お正信偈を読む(6):依経段(2)


20141201紅葉1
 20141201紅葉2

「お正信偈を読む」の6回目、今日は5、6句です。

「御文」:覩見諸仏浄土因 国土人天之善悪 (とけんしょぶつじょうどいん こくどにんでんしぜんまく)
「訓読」:諸仏の浄土の因(いん)、国土人天(にんでん)の善悪を覩見(とけん)して、
「訳文」:仏がたの浄土の成り立ちや、その国土の人間や神々の善し悪しをご覧になって、

 前回の「お正信偈を読む」では、後に阿弥陀如来になられる法蔵菩薩が師の世自在王仏を讃嘆されたことをご紹介しましたが、その後菩薩は師に次のように申されます。
 「どうぞ、わたしのためにひろく教えをお説きください。わたしはそれにしたがって修行し、仏がたの国のすぐれたところを選び取り、この上なくうるわしい国土を清らかににととのえたいのです」

 これに対して、世自在王仏は、「どのような修行をして国土を清らかにととのえるかは、そなた自身が知るべきであろう」と、菩薩の願いをお聞きになりません。 

 法蔵菩薩は、重ねて「いいえ、それは広く深く、とてもわたしなどの知ることができるものではありません。世尊、どうぞわたしのために、ひろくさまざまな仏がたの浄土の成り立ちをお説きください」と申されます。

 そのようなやり取りで世自在王仏は法蔵菩薩の志が尊く深いものであることを知られて、菩薩のために二百一十億の仏がたの浄土の成り立ちや、その国々に住んでいる人々の善悪と国土の優劣を説かれ、それらの全てをお見せになりました。
 それが今回の2つの句に当たります。

 二百一十億の浄土とありますが、お浄土は阿弥陀如来のおられるお浄土だけではないということです。
 本来お浄土というのは、さとりの境地に入った仏、菩薩が住んでおられる「清浄な国土」のことで、仏がたの数だけお浄土もあるということになります。薬師如来、大日如来などの仏がたもそのお浄土を持っておられるのです。

 二百一十億というと想像を絶する大きな数字ですが、お経の中にはこのように大きな数字がよく登場します。
 このような想像を絶するような大きな数字は、私たちの相対有限の世界と、絶対無限のさとりの世界の相違(質的な相違)を表現しようとして使われるのだということです。

(記事の中で御文の読み方も( )にひらがなで入れて記すようにしました。既に掲載した記事にも追加しました)

(写真は、先日の本堂の様子です)
 朝のお勤めを終えて外陣の方を見ると、すりガラスの一部が赤くなっているのに気付きました。一瞬、「火事か?」と思ったのですが、よく見ると境内の紅葉したモミジが映っていたのです。
 ホッとすると同時に一人で笑ってしまいました。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
 
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