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692.『唯信鈔』、『唯信鈔文意』を読む(14):名号の讃嘆(6)

20201116境内 

  親鸞聖人が『唯信鈔文意』の中で取り上げられた最初の偈頌を学んでいますが、今回からその第2句に移ります。
 全体の4句は次の通りでした。

  如来尊号甚分明 十方世界普流行
  但有称名皆得往 観音勢至自来迎

 この第2句、「十方世界普流行(じっぽうせかいふるぎょう)」について、聖人が『唯信鈔文意』の中で記された御文の前半部分とその現代語訳をご紹介します。

 「十方世界普流行」といふは、「普」はあまねく、ひろく、きはなしといふ。「流行」は十方微塵世界にあまねくひろまりて、すすめ行ぜしめたまふなり。
 (「十方世界普流行」をいうのは、「普」はあまねく、ひろく、果てしないということである。「流行」とは、数限りないすべての世界のすみずみにまで広く行きわたり、南無阿弥陀仏の名号を勧め、念仏させてくださるのである。)

 この部分で、聖人は「普」の字の釈を三つ示され、阿弥陀さまの名号があまねく、ひろく、際もなく、流れ伝わり行ぜられ、一切の衆生が救われる姿を示しておられます。
 法蔵菩薩が、この名号の流行(るぎょう)により衆生を救いたいと誓われたのが第十七願(諸仏称名の願)で、普賢晃壽師は「衆生済度の法である名号を十方世界の無量の諸仏方が、ほめたたえ、衆生に聞かしむることがなかったならば正覚を取らぬ」と誓われたと、示していただいています。
 この願が成就されたことにより、如来の名号は諸仏から讃嘆され、十方微塵世界に広まり、すべての衆生が信じ行ぜしめられるという働きをいただくことになりました。

(写真は、昨日朝の境内です。)

 7日の報恩講の当日は暖かい陽気に恵まれましたが、それ以降特に朝晩に冷え込むようになっています。
 境内のモミジも急速に紅葉が進み、イチョウも葉を落とし始め、秋の深まり、というよりも冬の訪れを感じるようになっています。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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