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635.新型コロナウイルス感染症に関する本山の声明

20200501リビングストンデージー

 新型コロナウイルス感染拡大に対して様々な対応がなされていますが、4月14日付で宗門の総長より声明が発せられましたので、ご伝達いたします。

 この声明をお読みして、極限状態での「つながり」の姿、日ごろ一言で「人とのつながり」といっている関係、について考えさせられることがありましたが、全体が長くなりますので次回以降に記したいと思います。
 
 新型コロナウイルス感染症に関する「念仏者」としての声明

 現在、新型コロナウイルス感染症は世界中に拡がり、収束する気配を見せていません。日本でも緊急事態宣言が発令されるなど、状況は新たな段階に入っています。
 まず、このたびの新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた国内外の多くの方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹患されている皆さまに心よりお見舞い申しあげます。さらに、特に高い感染リスクにさらされながらも、懸命に治療・対策にあたられている医師、看護師をはじめとする医療従事者の方々に深く敬意と感謝を表します。
 こうした危機的な状況において、世界中の人びとが共に力を合わせ、励まし合って対応しています。しかし、症状が出ないために感染に気づいていない人の行動が、感染拡大の一因となっている場合もあるのではないかとも指摘されています。感染症の危険性や対処法を正しく理解し、実行するとともに、差別や偏見が拡がらないよう、一人ひとりがお互いを思いやり、注意深く行動していきたいと願っております。
 釈尊(しゃくそん)が明らかにされた苦しみの根源である無明煩悩(むみょうぼんのう)、また親鸞聖人(しんらんしょうにん)が「煩悩具足(ぼんのうぐそく)の凡夫(ぼんぶ)」という言葉でお示しになった私たち人間の根本に潜む自己中心性に思いをいたし、このような時にこそ、人と喜びや悲しみを分かち合う生き方が大切ではないでしょうか。仏教には、「あらゆるものは因縁(いんねん)によりつながり合って存在しており、固定した実体はない」という「縁起(えんぎ)」の思想があります。新型コロナウイルスの感染拡大の原因は人との接触であるとされ、本来大切な人との「つながり」が、今は安心感ではなく、不安をもたらすものとなってしまっています。しかし、「つながり」を表面的に捉え、危険なものと否定的に考えてはなりません。世界的な感染大流行という危機に直面する今だからこそ、私たちは仏教が説く「つながり」の本来的な意味とその大切さに気づいていく必要があります。
 今重要なことは、仏智(ぶっち)に教え導かれ、仏さまの大きな慈悲(じひ)のはたらきの中、共に協力し合って生きる大切さをあらためて認識し、感染拡大をくい止めることです。緊急事態宣言がコロナ危機を克服してくれるのではありません。この困難を打開できるか否かは、多くの関係者のご尽力とともに、私たち一人ひとりの徹底した適切な行動にかかっています。
 私という存在は、世界の人びととの「つながり」の中で生きているからこそ、やがて、共にこの苦難を乗り越えた時、世界中の人びとと喜びを分かち合えることでしょう。それぞれの立場において、この難局で法灯(ほうとう)や伝統を絶やさないために何ができるかを考え、「そのまま救いとる」とはたらいてくださるお念仏の心をいよいよいただき、共々に支え合い、力を合わせるのです。誰もが安心して生活できる社会を取りもどすことができるよう、精いっぱいのつとめを果たしてまいりましょう。

2020(令和2)年4月14日
浄土真宗本願寺派総長  石上 智康


(写真の花は、リビングストンデージーと呼ばれています)

 先日、ご門徒さんから3鉢いただきました。いただいたときは曇り空で花が閉じていたのですが「日光が当たれば花は開きますよ」と言っておられ、快晴の翌日、このようにきれいに咲きました。

 デージーという名前や一見した姿でキクの仲間のようですが、肉厚の葉を持つ南アフリカ原産のハマミズナ科の植物です。マツバギクなどと同じ科に属します。寒さにも強いそうで、これから増えてくれるのを楽しみにしています。ついでに名前のリビングストンはアフリカを探検したリビングストン氏にちなんで命名されたとのことです。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)


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