FC2ブログ

443.宇部北組総代会総会、研修会

20180622タニウツギ  20180622タニウツギ2

 6月20日、浄誓寺さんを会所に宇部北組総代会の総会および研修会が開催され、壽福寺からは住職と、井上啓志さん、徳田順久さん、吉屋博志さんが出席しました。

 『讃佛偈』のお勤めの後、今年度の改選で選任された新役員の紹介がありました。次の方です。
  会長:畑口百合巳さん(教善寺)、副会長:長岡迪宏さん(光安寺)、西村茂さん(明専寺)、
  会計:山田一夫さん(法泉寺)、監事:三藤眞人さん(明山寺)、石川壽一さん(浄誓寺)

 引き続き総会が開催され、次の事項について報告があり承認されました。
 ・平成29年度事業報告、会計報告
 ・平成29年度会計監査報告
 ・平成30年度事業計画案
 ・平成30年度会計予算

 続く研修会では、下松市の専明寺のご住職藤本唯信師から「過疎地域寺院に於けるお寺の護持と法座の活性化」を講題にお話しをお聞きしました。
 ご講師からは、最初に過疎地、都市部を問わずお念仏を継承することが難しくなっているという現状について具体的な数字を示され、それに対して危機感が強まっているというお話がありました。

 2世代、3世代の家族が同じ屋根の下で生活することが普通だった時代から、夫婦だけ、あるいは単身の世帯の比率が急増している現在、祖父母や両親あるいは近所の人の「背中を見て」学ぶという機会がなくなり、それがご法義を受け継ぐことを難しくしているというご指摘がありました。ご講師が言われるように「学ぶ」は「真似ぶ」に通じ、それができなくなっているという現状です。

 そのような中でもお念仏を大切にしておられる例として、ご講師が経験された滋賀県のケースのご紹介がありました。JRの近江今津駅から車で1時間の距離と仰っておられましたから、山深い農村(山村)だと思われますが、そこでは古くから複数のお寺の持ち回りで報恩講をお勤めがされているのだそうです。
 ご講師が紹介された例では、7か寺が順番に報恩講の会所を担当することになっているということで、一つのお寺からみると7年に一度担当が回ってくるということになります。7か寺のご門徒さんがその年の会所のお寺にお参りされることになりますが、報恩講にお参りすることは、地域の人の生活の中にしっかりと組み込まれているようにお聞きしました。過疎(と想像されます)にもかかわらず、朝早くからお勤めになる「子ども報恩講」にも多くの子どもたちがお参りし、その後の「大人の」報恩講も満堂の参拝者となるのだそうです。
 そのように報恩講にお参りするということが当然のこととだとして引き継がれてきたのですが、先達の背中を見ながら、言葉ではなくその姿によって大切なことが受け継がれてきたとのだと感じました。
 このお話を伺っても、言葉で示し指示するのではなく、自分の姿、背中で伝えるということの大切さを感じます。ご講師の「自分の目から見て一番遠いものは自分の背中だ」という言葉も印象に残りました。私たちには、自分の背中、自分の姿がどのように見えているのかということが、一番見えていないということです。

 このように、若い人々が「背中で」示されることを受け止めるというつながりと、報恩講という地域の大切な行事を工夫しながら維持する努力の両方があって初めて可能になるのだと、思いました。同じ過疎地域として、その双方をどのように作っていくのかと改めて課題を確認した思いでした。

 ご講師は、ご門主のご親教についてもご教示いただきました。
 ご門主は、平成28年10月1日の伝灯奉告法要の初日に、「念仏者の生き方」と題されたご親教を示されましたが、ご講師はご門主がこのような形でご親教に表題を付され、念仏者としての生き方に言及されることはこれまでなかったことだとお話しになられました。ご門主がこのような形でご教示されたのは、上記のような社会環境の変化の中で、「自他ともに心豊かに生きることのできる社会の実現に貢献する」ことの大切さとその難しさを強く意識されているからだと、言われます。

 私たちは、置かれた環境と私たち自身のありかた次第で、どのような事でもやってしまう危うい存在なのですが、阿弥陀さまは、そのような私たちでも、そのままでいい、間違いなく取り残すことなく救い摂るとお誓いいただきました。このご本願をいただくとき、その私たちの「生き方」について、これまでは正面から問われることはなかったのではないかと思います。
 
 しかし、ご門主はご親教の中で、「もちろん、私たちはこの命を終える瞬間まで、我欲に執われた煩悩具足の愚かな存在であり、仏さまのような執われのない完全に清らかな行いはできません。しかし、それでも仏法を依りどころとして生きていくことで、私たちは他者の喜びを自らの喜びとし、他者の苦しみを自らの苦しみとするなど、少しでも仏さまのお心にかなう生き方を目指し、精一杯努力させていただく人間になるのです。」と、ご本願をお聞かせいただいた私たちは、少しずつでも変わっていくのだとお示しになられました。ご門主は私たちに、ご本願に遭わせていたくことにより自分本位の煩悩に満ちた生き方から、自他ともに心豊かに生きていくことを目指す姿に変わり、さらに現実の社会の課題にも取り組もうと呼びかけられています。

 このように、ご門主は「念仏者の生き方」として、ご本願をいただいた私たちの生き方についてご教示いただきました。現実に進展している社会の変化、様々な深刻な課題などを考えますと、その中での私たちの生き方を示されたご門主のお言葉は、大変に重いお言葉だと受け止めなければならないと思います。
 
(写真は、タニウツギの花です)

 前回のハコネウツギと同じ、スイカズラ科の方の「ウツギ」です。
 兵庫県に雨森山という山があるのですが、2012年5月に登山道を降りている途中で出会いました。曲がり角を曲がったところで「突然に」出会ったものですから、鮮やかなピンクがひときわ印象に残りました。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください) 
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

カウンター
カテゴリ
検索フォーム
リンク
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR