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418.『阿弥陀経』を読む(61)

20180326パシュパティナート

「御文」 舍利弗・於汝意云何・何故名為・一切諸仏・所護念経・舍利弗・若有善男子・善女人・聞是諸仏所説名・及経名者・是諸善男子・善女人・皆為一切諸仏・共所護念・皆得不退転・於阿耨多羅・三藐三菩提・是故舍利弗・汝等皆当・信受我語・及諸仏所説  
     (しゃりほツ・おにょいうんが・がこみょうい・いっさいしょぶツ・しょごねんぎょう・しゃりほツ・にゃくうぜんなんし・ぜんにょにん・かいいいっさいしょぶツ・ぐしょごねん・かいとくふたいてん・おあのくたら・っさんみゃくさんぼだい・ぜこしゃりほツ・にょとうかいとう・しんじゅがご・ぎっしょぶツしょせツ)

「訓読」 舎利弗、なじぢが意(こころ)においていかん。なんがゆゑぞ名づけて一切諸仏に護念せらるる経とするや。舎利弗、もし善男子・善女人ありて、この諸仏の所説の名(みな)および経の名を聞かんもの、このもろもろの善男子・善女人、みな一切諸仏のためにともに護念せられて、みな阿耨多羅(あのくたら)三藐三菩提(さんみゃくさんぼだい)を退転せざることを得ん。このゆゑに舎利弗、なんぢらみなまさにわが語(ことば)および諸仏の所説を信受すべし。

「訳文」 舎利弗よ、そなたはどう思うか。なぜこれを<すべての仏がたがお護りくださる経>と名づけるのだろうか。
 舎利弗よ、もし善良なものたちが、このように仏がたがお説きになる阿弥陀仏の名とこの経の名を聞くなら、これらのものはみな、すべての仏がたに護られて、この上ないさとりに向かって退くことのない位に至ることができる。だから舎利弗よ、そなたたちはみな、わたしの説くこの教えと、仏がたがのお説きになることを深く信じて心にとどめるがよい。

 お釈迦さまは、これまでお釈迦さまが説かれた、阿弥陀さまの限りない功徳、お救いの力が間違ないことだと、六方の仏方が讃嘆されていると説かれました。「六方段」あるいは「誠証段」とお呼びする部分です。

 そしてお釈迦さまは舎利弗さんに、「そなたはどう思うか。なぜこれを<すべての仏がたがお護りくださる経>と名づけるのだろうか」という問いかけられます。
 お釈迦さまは、以前にも舎利弗さんに、「そなたはどう思うか」と問いかけをされたことがありました。阿弥陀さまのお名前の由縁を尋ねられた時ですが、その時と同じく、舎利弗さんの答えを待つことなく語り始められます。

 お釈迦さまはここで、念仏者が恵まれる利益(りやく)についてお話しになります。
 今回の部分では、お釈迦さまは、「もし善良なものたちが、このように仏がたがお説きになる阿弥陀仏の名とこの経の名を聞くなら、これらのものはみな、すべての仏がたに護られて、この上ないさとりに向かって退くことのない位に至ることができる」と、説かれます。
 この「仏がたがお説きになる阿弥陀仏の名」は、「南無阿弥陀仏」の名号であり、「この経の名」は『阿弥陀経』の名です。ただし、「経の名」を聞くといっても、ただ名前を聞くのではなく、お経の名を通して阿弥陀さまのお救いのいわれをお聞きすることですので、名号のいわれをお聞きすることと同じものだと、瓜生津師は示されます。
 師は、ここで、名号を聞き、経の名を聞くものは、現生において諸仏に護られる、現生において不退転をえる、そして当来(未来)において最高の悟りを得る、という三つの利益を受けることができるのだと、お釈迦さまが説かれていると示されます。

 それゆえにお釈迦さまは、「そなたたちはみな、わたしの説くこの教えと、仏がたがのお説きになることを深く信じて心にとどめるがよい」とお勧めになります。この段を「勧信の段」とお呼びする所以です。

 阿耨多羅三藐三菩提という言葉が出てきましたが、これは梵語を音写した語だと伺いました。『浄土真宗辞典』にたずねますと、無上正等覚、無上正真道などと意訳され、「この上ない仏のさとり、さとりの智慧」を表すとされます。

(写真は、カトマンズのパシュパティナート寺院です。前回に続いてガンジス河に関連のある写真です。)
 パシュパティナートはネパール最大のヒンズー教の寺院で、火葬場があります。火葬場は左に見えるバグマティ川という川に面していて、荼毘に付された後の遺灰はこの川に流されます。この川はヒンズーの人々にとって聖なる河、ガンジス河の上流に当たることから、このような葬送が最も理想的な姿だとされているとお聞きしました。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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