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402.『阿弥陀経』を読む(56)

20180129焰肩仏2    20180129焰肩仏 

[御文] 舍利弗・南方世界・有日月燈仏・名聞光仏・大焰肩仏・須弥燈仏・無量精進仏・如是等・恒河沙数諸仏
     (しゃりほツ・なんぽうせかい・うにちがっとうぶツ・ みょうもんこうぶツ・だいえんけんぶツ・しゅみとうぶツ・むりょうしょうじんぶツ・にょぜとう・ごうがしゃしゅしょぶツ)
     各於其国・出広長舌相・徧覆三千・大千世界・説誠実言・汝等衆生・当信是称讃・不可思議功德・一切諸仏・所護念経

[訓読] 舎利弗、南方の世界に、日月灯仏・名聞光仏・大焰肩仏・須弥灯仏・無量精進仏、かくのごときらの恒河沙数の諸仏ましまして、・・・

[訳文] 舎利弗よ、また南方の世界にも、日月灯仏・名聞光仏・大焰肩仏・須弥灯仏・無量精進仏など、ガンジス河の砂の数ほどのさまざまな仏がおられ、・・・

 お釈迦さまは、前回に引き続いて、南方の仏方も阿弥陀さまの限りないお救いの力を証され、讃嘆されていることを説かれます。
 (今回の部分では、仏方がされている証誠、讃嘆の内容が前回の東方の仏方についてと同じ言葉で記されていますので、その共通部分については、[御文]には記載しますが、[訓読][訳文]では省略させていただきました。)

 今回の5仏について、瓜生津師がご紹介いただいたものがありますので、孫引きとなりますが記します。( )の中は、サンスクリット本の『阿弥陀経』に記されているお名前の意味だということです。
  日月灯仏 (日月の灯をもつもの)
  名聞光仏 (名声ある光をもつもの)
  大焰肩仏 (大いなる炎の塊をもつもの)
  須弥灯仏 (須弥山の灯をもつもの)
  無量精進仏 (無限の精進をするもの)

 3番目の大焰肩仏ですが、現在お読みしている『阿弥陀経』で後に北方(焰肩仏)と上方(大焰肩仏)にもおられるとされている仏さまと同一の仏さまだとされています。
 上記のように、サンスクリット本での意味は「大いなる炎の塊をもつもの」で、中村元氏によりますと、玄奘三蔵はこれを「大光蘊(だいこううん)」と訳されていて、この方が原義に忠実な訳だとされています。なぜ、私たちが今お読みしている羅什三蔵訳では「大焰肩」となっているのだろうかという点について、中村氏は、訳者の羅什三蔵の出身地である亀茲(きじ)国では、肩から焰(ほのお)を出している仏像があって、その印象が強くこの訳になったのだろうとする研究を紹介されていました。
 お経の文言ひとつにも色々な背景や歴史があるのだなあ、という思いでこの部分を読みました。

(写真は、焰肩仏とされるものです。ネットからお借りしています)
 肩から焰が立つ様子が描かれています。いずれも3~4世紀の現代のアフガニスタンの像だということです。
 羅什三蔵は、4世紀中頃から5世紀初めの方ですので、このような像を日常的に目にしておられたのかもしれません。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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