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397.『阿弥陀経』を読む(53)

20180112雪景色  20180112雪景色2

[御文] 東方亦有・阿閦鞞仏・須弥相仏・大須弥仏・須弥光仏・妙音仏・如是等・恒河沙数諸仏
     (とうぼうやくう・あしゅくびぶツ・しゅみそうぶツ・だいしゅみぶツ・しゅみこうぶツ・みょうおんぶツ・にょぜとう・ごうがしゃしゅしょぶツ)

[訓読] 東方(とうぼう)にまた、阿閦鞞仏・須弥相仏・大須弥仏・須弥光仏・妙音仏、かくのごときらの恒河沙数(ごうがしゃしゅ)の諸仏ましまして、

[訳文] 東方の世界にも、また阿閦鞞仏・須弥相仏・大須弥仏・須弥光仏・妙音仏など、ガンジス河の砂の数ほどのさまざまな仏がたがおられ、

 お釈迦さまは、これから六方(東方、南方、西方、北方、下方、上方)の多くの仏方が、お釈迦さまのみ教えが間違いないものであり、私たちには思い量ることのできない阿弥陀さまの優れた徳が真実であり、この教えを信じるようにと勧められておられると、説かれます。その最初は、東方の世界におられる仏方です。

 『阿弥陀経』の東方世界では、五仏のお名前がでてきますが、以下、南方でも五仏、西方では七仏、北方には五仏、下方は六仏、上方では十仏のお名前が登場します。この部分については、原典により六方が十方(六方に東南、西南、西北、東北の四方が加わります。玄奘三蔵の訳された『称讃浄土教』ではこの十方となっているということです)になっていたり、同じ六方でも仏方の数が違っているということです。

 今回初めて知ったのですが、『仏名経(ぶつみょうきょう)』というお経があるということです。複数の『仏名経』が伝えられていて、そこには何千という仏方のお名前が書き連ねられているということです。中には、仏方のお名前の間に説法が加えられているものもあるということです。浄土真宗では行いませんが、他の宗派では『仏名経』を読頌する『仏名会(ぶつみょうえ)』という行事も行われているということです。
 瓜生津師は、『阿弥陀経』の六方段に伝えられている仏方のお名前は、菩提流支(ぼだいるし)が訳された『仏名経』というお経と一致しているという研究を紹介されています。菩提流支といえば、曇鸞大師に『観無量寿経』を授けられた方ですが、このようなところにもお名前が出てきて、懐かしい思いがしました。

 今回の東方の仏方の最初にあります阿閦鞞仏について、中村元氏は、「阿閦鞞仏は、阿弥陀仏の西方浄土に対し東方浄土の教主で、阿弥陀仏信仰が起こるまでは有力な仏だったのが、阿弥陀仏信仰が強まるに従って影が薄くなり、いまや阿弥陀仏を讃える諸仏の一人とされることになった(要約)」と紹介されています。
 お経の御文にも歴史の流れが反映されていることを教えられました。

(写真は、昨日の朝の雪の様子です)

 今シーズン一番の冷え込みと雪になりました。本堂の屋根から落ちた雪が積もり、しばらくは残りそうです。皆さんのところはいかがだったでしょうか?

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)

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