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385.ご門徒さん紹介(7):山根裕さん、幸江さんご夫妻

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 本日ご紹介するご門徒さんは、山根裕さん、幸江さんご夫妻です。

 11月25日にお取越しのお勤めで山根さんのお宅に伺った際に、1幅の掛け軸を見せていただきました。
 拝見すると、親鸞聖人の御絵伝にも取り上げられている[弁円済度(べんねんさいど)]を描いた軸でした。

 親鸞聖人が越後から関東に移られた後のお話しなのですが、次のように伝えられています。
 「関東でお念仏の教えを説いておられた親鸞聖人を快く思わない者もおりました。その代表格がこの地の山伏の長(ちょう)弁円でした。
 お念仏の教えが弘まるにつれて、修験道の教えを離れるものが増えて来て、弁円はこれを恨み聖人を亡き者にしようと企てます。思い通りにならなかった弁円は、聖人がお住まいであった稲田の草庵に直接乗り込みます。
 しかし、聖人の尊いお姿に接した弁円は、その場で修験道を捨てて熱心な念仏者になりました。」

 掛け軸には、薙刀を地上に置いた弁円が聖人の御前にひざまづいている姿が描かれています。

 山根さんのお話しでは、この掛け軸は亡くなったお母さんがいつも離れの部屋にかけておられたのだそうです。その後、その離れの整理をした時に、他の多くの掛け軸は廃棄されたのですが、この掛け軸に描かれているのは親鸞聖人だと思って手元に残しておられたということです。
 実はこの掛け軸の裏に「べんねん」とひらがなで記された文字があるのですが、描かれた内容については分からずにおられようです。

 山根さんの奥さんは、11月12日の報恩講にお参りになっておられました。ご講師の市川幸佛師は親鸞聖人のご生涯についてお話しいただきましたが、その中でこの弁円済度の逸話も紹介されました。
 奥さんはご講師のお話しの中で、弁円の名前を聞かれて、ご自宅の掛け軸の「べんねん」のことだと気づかれました。

 そして、25日のお取越しでのお話しとなりました。
 山根さんご夫婦は、「報恩講にお参りしたご縁で、親鸞聖人のご苦労とともにこの掛け軸の内容について教えていただくことができて嬉しいです。母の想いも受け継ぐことができます。傷んだ部分もありますので、表装をし直したいと思います。」と仰っておられました。

 この絵の作者についてはまだ分からないのですが、もう少し調べてみたいと思います。

(写真左は掛け軸と山根さんご夫妻、右は描かれた絵です)

 なお、御絵伝の[弁円済度]の図は次のようなもの(壽福寺の御絵伝)が一般的です。
 この絵では、弁円は弓矢や刀を地上に置いて聖人のお住いの縁に上がっていますが、既に剃髪し墨色の衣を着た姿で描かれているものもあるということです。

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 御絵伝の3幅目の最後(一番上)に描かれています。

(上の一部を拡大したものです)
IMG_2231 (2)  
 
(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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