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374.「御同朋の社会を目指す運動」僧侶研修会・推進協議会

20171027研修会  20171027協議会

 昨日、10月26日に西念寺さんを会所に午前中は宇部北組「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)の人権啓発推進僧侶研修会、午後には同推進協議会が開催されました。
 この会は、昨年第1回を開催し、今年度が第2回となります。

 午前中の研修会では、15名の僧侶が出席、ご講師に人権社会問題担当部長の長屋善洋氏をお招きして「災害時における人権侵害」について研修を行いました。

 実は、私はこれまで「災害時における人権侵害」ということについては余り意識をしていませんでした。どのようなことが人権侵害になりえるのか、ということも認識せずにいるという状況でこの研修会に参加しました。
 ご講師が配布された資料に、宗門から発行された「災害と人権」というリーフレットがありました。その中に、「不用意な言葉や態度の中で、我慢を強いられている方々がいることを考えてみませんか?」という言葉とともに、私たちが災害に遭われた方にかけそうな次のような「言葉」が記載されていました。
 「思ったより元気そう」「前向きに生きよう」「命があったんだからよかったと思わなきゃ」「つらいのはあなただけじゃない」「早く元気になって」

 これらは、災害に遭われた方に「元気になってもらいたい」「前向きになってもらいたい」と思ってかける言葉だと思っていましたが、しかし、ご講師によれば、これらの言葉は、自分の気持ちを相手に伝えたいという私の方の言葉であって、相手の気持ちを聴く言葉ではなかったのです。
 これらの言葉は「相手の励ましになるはず」、「私の言葉が相手に伝わってそれが相手の力になっているはず」、といういわば私の思い込み、私中心の言葉なのだと気づかされました。このような言葉を受けた相手がどのように感じているのか、そのことに思いを致さずに、「私が・・・」の言葉になっているということです。
 ご講師も言われていましたが、病気で入院している人を見舞ったときにも同じことが生じている可能性があります。病気で辛いこともあるかもしれません、一人で静かにしていたいと思っているかもしれません、そんなときに「頑張れ」「前向きになって」という言葉が、必ずしもその人にとって力にならないことも多いのではないでしょうか。
 このように「相手のため」に、と思ってする私たちの行動が実は一番厄介なのかもしれません。言っている私たちは、この人のため、という思いがありますが、相手の心を聞くということが抜けてしまっていることを考えなければならないのだと改めて思いました。

 「震災から見えてきた人権問題」という資料がありましたが、その中では「人権侵害を被る可能性のある被災者」として、「女性・子ども」「障がいがある人」「性的マイノリティ」「在住外国人」が挙げられていました。災害の現場では、現実にある人権侵害が増幅され、鋭い形で発生するものだというご講師のお話しも印象に残っています。
 極限状態に置かれた私たちは、私たちの中に(ひそかに)持っている差別意識を表面化させる可能性がある、ということを改めて認識した思いです。そのようなことにならないためにも、私たちは日常の中で持つ可能性のある差別意識を常に認識し、それを克服する努力を続けなければならないと思いました。

 午後は、40名を超える僧侶とご門徒さんに参加いただいて実践運動の推進協議会を開催しました。ご講師には宗門の門信徒教化部部長の沙々木学海氏をお迎えしました。
 ご講師から「念仏者の生き方とは?」をテーマにお話しを伺い、それをもとにグループで話し合いを行い、その結果を報告しました。
 5グループに分かれた話し合いの中では、次の世代にみ教えを伝える難しさについて多くの意見が出され、過疎化、核家族化などによってその環境がいよいよ困難になっている現状が報告されました。そのような中で、やはり自分自身がみ教えを大事にしている姿を示すこと、和やかな笑顔で過ごすこと、お寺を若い人が集える場所にできるよう工夫をすること、などに取り組もうという意見が出されました。
 それを受けてご講師から、「核家族化の進行により大切なものを伝える術がなくなっているということが共通の課題になっています。その中でも仏事を伝えることが最も難しい課題になっており、それに対する有効な対策を設定できずにいます。しかし、その中にあっても、お聴聞によって私たちが少しずつ変わっていくということが大事だという基本は変わらないし、そのことを大事にしていただきたい。」というコメントをいただきました。

 また当日、今回創刊された組報「ご縁だより」が配布されました。広報班の若手のメンバーのご尽力で出来上がった組報です、お取越しなどの機会にご門徒さんにお配りします。

(写真は当日のご講師、左は長屋善洋氏、右は沙々木学海氏です)

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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