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367.「平和に関する論点整理」への意見集約

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 9月14日に山口別院で開催されたご消息披露に続く公聴会で、「平和に関する論点整理」について出された意見集約の報告がなされました。以前その内容をこのブログでご報告しましたが、今回はこの「意見集約」の内容についてもう少し見てみたいと思います。
 前回の記事では、この「意見集約」の中では、様々な意見が出されたことと、それも踏まえて、平和を考える場合に必要なこととして「当面の結び」の3項目が提示された、ということだけをご報告していました。

 この出された様々な意見についても、私たちは考えてみなければならないと思いますし、「当面の結び」として提示された事項についても考えてみる必要があるように思いました。
 それと、そのブログの記事についてコメントをいただいていまして、そこで提起されたことについてもご一緒に考えたい、と思い今回取り上げることにしました。
 (コメントをいただきありがとうございました。コメントに気づくのが遅れて申し訳ありませんでした。)

 9月14日の当日「『平和に関する論点整理』をテーマとした公聴会の意見集約」という浄土真宗本願寺派総合研究所が作成された16ページの資料(「宗報」の今年8月号に掲載されたものの抜刷です)が配布されました。その構成は次のようになっています。
 1.「意見集約」について
 2.「論点整理」という手法について
 3.具体的な論点について
 4.議論にならなかった論点
 5.現場に立って、見る、聴くことの重要性
 6.具体的な取り組みの可能性について
 7.当面の結びとして

 この2.「「論点整理」という手法について」の中で出された意見として次のものがあげてありました。
 (1)「戦後問題」検討委員会答申が踏まえられていない
 (2)中立的な立場では「真俗二諦論」になる
 (3)政治的な問題に深入りしすぎている
 (4)しっかりと活用してほしい

 この論議の中にあるのは、具体的な政治問題(たとえば安保法制の問題)に対して、私たちは、あるいは宗門はどのように対応するべきなのかという問題です。
 この「意見集約」にも記されているのですが、この問題に対しては大きく分けて二つの立場があると考えられます。

 その一つは、仏教の基本思想である「不殺生」などを通じて平和を教えの立場からのみ伝えるというあり方です。
 もう一つの立場は、現実の問題に対してその是非を積極的に表明し、具体的に行動するという立場になります。

 それぞれの立場について、次のような問題が想定されます。
 後者の立場に対しては、具体的な問題に踏み込めば踏み込むほど、同じ宗門の中でも構成員の間で意見の違いが表面化してくるという問題が想定されます。特に宗門として行動する場合には、その意思決定の手続きをどのようにとるのかということも含めて、積極的に行動することが適切なのかという問題が当然に生じてきます。
 その点、前者のように、平和の理念を説き、教義の上からそれを伝えることであれば意見の不一致も起こりにくいと考えられます。しかし、そのような姿勢は現実に進みつつある政治情勢に対して、結果としては何もしないこととなり、それを容認することになりはしないか、という重要な指摘があります。

 このように具体的な政治問題に対してどのように対応するのか、という問題は、宗門としても個人としても非常に難しい内容を含んでいて、対応の難しい問題です。
 これからこの問題を考えるに当たって、どのような立場をとるにしても次のような点は忘れてはならないと思います。

 その一つは、先の大戦にあたって宗門として戦争に向かうことを止めることができず、それに協力することになったということ。
 さらに、私たちは、この「戦争と平和」の問題について考える場合に、宗門がどうするのかを問う以前に、私たち自身の問題としてこれらの問題について考えなければならないということ。
 そして、これは「論点整理」の中でも触れられていたのですが、「殺生してはならない」という教えと、現実の世界情勢の中でどのように安全を確保するのかという課題に典型的に表れているように、私たちは常に矛盾の中で生き、判断していかなければならないということ。そのような場合に、安易に一方の立場に身を置くことで、この矛盾は解決したと考えないこと。

 上記の(4)「しっかりと活用してほしい」という意見は、「戦争と平和」の問題を考える際に「論点整理」に取り上げられた論点(様々な立場から提出されている論点があります)について考えて行きたい、ということを言っているのだと思います。

(今回は、「意見集約」の1.と2.の部分について考えてみました。残りの部分についても、引き続き考えていきたいと思います。)
 
(写真は、キツリフネの花です)

 ツリフネソウの仲間で黄色の花を咲かせるところからキツリフネ(黄吊船)と呼ばれます。
 「万倉の大岩郷」から寺へ向かう道の美祢市と宇部市の市境あたりに群生しています。例年、花期の前に草刈りが行われると、その年には花に会えないということで、ここ2,3年は見られなかったのですが、今年は美祢市側の草刈が遅くなって(?)見ることができました。
 船を吊ったような花形がなんとも面白いのです。花店で売られているインパチェンスやホウセンカも同じ仲間です。
 
(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください。) 
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