FC2ブログ

363.ご消息披露式典および公聴会が開催されました

IMG_2852 (2)  IMG_2857 (2)

 9月14日、山口別院で「伝灯奉告法要御満座のご消息披露式典」および「山口教区公聴会」が開催され、住職が出席してきました。

 第一部の「ご消息披露式典」では、去る5月31日に伝灯奉告法要がご満座を迎えるに当たって専如ご門主が発せられたご消息の披露と伝達が行われました。
 宗派の池田行信総務よりご消息が披露され、木下山口教区教務所長に伝達されました。その後、特命布教講師の深水健司氏より特命布教が行われました。

 ご門主は、昨年10月の伝灯奉告法要の最初の日に行われたご親教「念仏者の生き方」の中で、現在の世界に山積している様々の課題は私たちの無明煩悩にその原因があると指摘され、このように我欲に執われた私たちは、仏法を依どころとして生きていくことで、仏さまのような執われのない完全に清らかな行いはできないまでも、少しでも仏さまのお心にかなう生き方を目指し、精一杯努力させていただく人間になろう、と呼びかけられました。

 今回のご消息でご門主は、自己中心にものを考える私たちも、ご本願に出遭うことによってその大きな力に包まれているという安心感をいただき、社会のために活動する力を受けることができると示されました。「凡夫の身であることを忘れた傲慢な思いが誤っているのは当然ですが、凡夫だから何もできないという無気力な姿勢も、親鸞聖人のみ教えと葉異なるものです。」とされ、即如前ご門主が親鸞聖人750回大遠忌のご満座でのべられた、「凡夫の身でなすことは不十分不完全であると自覚しつつ、それでも『世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ』と、精一杯努力させていただきましょう」という言葉を引かれて、念仏者としての生き方をお示しいただいています。

 このように、即如前ご門主が示された道が、専如ご門主の法灯継承を経て私たちに伝えていただいていることを、改めて確認させていただく思いがしました。

 第2部の公聴会では、最初に総合研究所副所長の藤丸智雄氏より「『念仏者の生き方』に学ぶ」という講話をいただきました。
 藤丸氏は、一昨年末に別院で持たれた公開講座「寺院と公共性」のご講師としてお話しいただいた方で、今回は「念仏者の生き方」とこのたびのご消息について内容を整理してお話をいただきました。

 次いで、次の報告事項の説明がありました。
 ○伝灯奉告法要について
  法要の様子を撮影したDVDが紹介され、宗元昌延所務部部長より、期間を通じて、80座の法要への参拝者総数は15万4千人、本願寺への総来山者は45万5千人にのぼったという報告がありました。来山者のうちこれまでご縁の薄かった方々へのこれからの働きかけも重要だというお話しもありました。

 ○「平和に関する論点整理」についての公聴会の意見集約
  藤丸氏より、以前ご一緒に学びました「平和に関する論点整理」に関する公聴会で出された意見の紹介があり、出席者と意見交換がなされました。
  説明をお聞きしていていますと、例えば論点整理そのものについても「政治的な問題に深入りしすぎでいるのではないか」という意見がある一方「中立的な立場では何もしないのと同じ」と具体的な行動が必要とする意見もあり、一つの問題についてその内容を検討する以前に、どのように取り組むのか、というところでも様々な考え方があるということを感じました。
 そのような中で、平和や戦争、近隣諸国との緊張関係などについて多様な意見が出されたことが紹介されました。
 
 それらを踏まえて、「平和」を考える場合に必要なこととして、次の3つ項目が「当面の結び」として提起されました。
 ・平和創造の基礎づくりとして国の内外に仏教の意義をつたえること
 ・「平和の定義」を「宗制」前文の視点から見直すこと
 ・多様な平和貢献活動の中から念仏者にふさわしい活動について検討し進めること
 この3番目の項目については、「合掌のすすめ」など具体的な項目について検討が始まっているという紹介もありました。今後、具体化されるものと思います。

 2年前の公開講座「寺院と公共性」の質疑の中で、出席者から出された「安保法制に対する宗門の考え方」を問う質問に対して、藤丸氏が「この論点整理を通じて、宗門の一人ひとりが平和や戦争の問題を自分の問題として考えてもらいたい」と言っておられたことを思い出しました。
 私たち自身が平和や戦争といった具体的な問題について、自分自身の問題として考えることが、気づかないうちに「Point of Return(引き返すことができないポイント)」を超えてしまうことを防ぐものでもあるとの想いを新たにしました。

(左の写真は「ご消息」を披露される田中総務、右は質問に答えられる弘中貴之副総務です)

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

[平和創造の基礎づくりとして国の内外に仏教の意義をつたえること]と、ありますが、これは、「仏教の宣伝・布教活動」ととらえられてしまい、敬遠されると思います。
仏教者の側にも、布教活動をすることだと思う人が出てきます。
多種多様の宗教観を是認したうえで活動することが必要だと思います。
カウンター
カテゴリ
検索フォーム
リンク
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR