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360.『阿弥陀経』を読む(36)

20170908カワラナデシコ (2)   20170908カワラナデシコ (1)

[御文] 舍利弗・彼仏国土・微風吹動・ 諸宝行樹・及宝羅網・出微妙音
     (しゃりほツ・ひぶツこくど・みふすいどう・しょほうごうじゅ・ぎゅうほうらもう・すいみみょうおん)

[訓読] 舎利弗、かの仏国土には、微風(みふう)吹きて、もろもろの宝行樹(ほうごうじゅ)および宝羅網(ほうらもう)を動かすに、微妙(みみょう)の音(こえ)を出(いだ)す。

[訳文] 舎利弗よ、またその仏の国では宝の並木や宝の網飾りがそよ風に揺れ、美しい音楽が流れている。

 今回お釈迦さまは、お浄土にはそよ風があって、宝の並木や宝の網飾りを揺らし、美しい音楽が流れている、と説かれます。前回までは、六種の鳥がその美しい声で教えを述べていると、「化鳥の荘厳」について説かれていましたが、今回はそよ風が鳴らす妙なる音楽、「微風の荘厳」についてお話しされます。

 そのそよ風は、並木(以前学びましたように七重の並木です)に網飾り(これも七重でした)がかかっているところを吹きわたり、妙なる音を出します。そしてその音は、鳥の鳴き声がそうであったように、阿弥陀如来の教えを説く音(法音)だとお示しいただきます。

 先に、お浄土の荘厳として「宝樹の荘厳」と「宝池の荘厳」について学びましたが、瓜生津師は、今回の「微風」の法音はその「宝樹の荘厳」に具わるすぐれた徳であり、前回の「化鳥」の法音は「宝池の荘厳」のすぐれた徳だとされています。
 「化鳥」の法音と「宝池の荘厳」の関係は少し分かりにくいのですが、師は、『観無量寿経』の中の「宝池観」を説く部分で、宝池から発せられる光明が化して鳥となり、その妙なる声が三宝を念じることをほめたたえているところから、これらの鳥は白鵠孔雀以下のお浄土の鳥だとされています。
 
 以前にご紹介しました『訳せない日本語』という本に取り上げられていました、「微妙(びみょう、みみょう)」という言葉がもう一度出てきました。訳文では「美しい」と訳されていますが、「なんともいえない味わいや美しさがあって、おもむき深いこと」という言葉を思い浮かべながらこの部分を読ませていただきました。
 (調べてみましたら、『阿弥陀経』に「微妙」が登場するのは前回の「微妙香潔」と今回の2回でした。)

(写真は、カワラナデシコの花です)

 ナデシコ(カワラナデシコ)は秋の七草のひとつで、秋吉台では7月の終わりにはもう咲いていました。
 ナデシコの花を見ると、自然の造形の不思議さを感じます。細かい花弁のつくりなど、どのようにしてこのような形が作られたのだろうか、と、まさに「微妙(みみょう)」そのものです。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください。)
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