FC2ブログ

348.ご紹介します(15):「『念仏者の生き方』に学ぶ」

20170728冊子    20170728冊子2

 「『念仏者の生き方』に学ぶ」というタイトルの冊子をいただきました。

 この冊子は、浄土真宗本願寺派総合研究所が編集されたものです。
 専如ご門主は、昨年10月1日の伝灯奉告法要の最初の日に「念仏者の生き方」について直接お話し(「ご親教」とお呼びしています)になりましたが、そのご親教(全文はこちらをご参照ください)について学ぶ内容になっています。

 ご門主は最初に、お釈迦さまは、この世界とその中の私たちの姿を、「諸行無常」と「縁起」ということばで表されたとお話しになられました。私たち自身も含めて、あらゆるものは一瞬もとどまることなく変化し続け、また互いに関わり合って存在しているのですが、私たちはこのことに気づかず、あたかも不変の自分があるかのように思い込み、その自分に固執し、その自分を中心として物事を考えてしまいます。
 自分を中心として物事を考える私たちは、「むさぼり、いかり、おろかさ」という3つの代表的な煩悩にとらえられ、それから逃れることができず、それが私たちの迷いや苦しみの原因となっています。

 親鸞聖人は、自分の力ではこうした煩悩から逃れることができずにいる私たちに阿弥陀如来のお救いの力、ご本願をお示しいただきました。阿弥陀如来は、煩悩に悩み苦しむ私たちを、そのままで救う、何があっても見放しはしないと願われているのだと、聖人は教えていただきました。
 しかし、私たちは、このように阿弥陀如来のお救いの光の中にあるのですが、私たち自身の煩悩によりそのことを感じることができず、それにお任せすることができず、それを喜べない状態にとどまっています。

 ご門主は、それでも、私たちは阿弥陀如来のご本願をお聞きすることにより、自分中心にしか生きることのできない私たち自身の姿に気づくことができるのだとされ、そして、例えば欲を少なくして足るを知る「小欲知足」、他者に対して思いやりをもって接する「和言愛語」という生き方によって、少しずつでも私たちの煩悩を克服する方向に歩を進めることができると示されます。

 現在の世界には、武力紛争や経済格差、地球温暖化、核物質の拡散など多くの課題が山積していますが、ご門主はこれらの問題の根本的な原因にも、自分中心にものを考える私たちの「むさぼり、いかり、おろかさ」という煩悩があるのだと示されます。これらの大きな課題に対しても、私たちが私たち自身の煩悩について思い至り、少しでもそれを克服しようとする努力が大きな力になるのだと、説かれます。

 そして、ご門主は、「私たちはこの命を終える瞬間まで、我欲に執(とら)われた煩悩具足の愚かな存在であり、仏さまのような執われのない完全に清らかな行いはできません。しかし、それでも仏法を依(よ)りどころとして生きていくことで、私たちは他者の喜びを自らの喜びとし、他者の苦しみを自らの苦しみとするなど、少しでも仏さまのお心にかなう生き方を目指し、精一杯努力させていただく人間になるのです。」と、念仏者としての私たちの生き方を示されます。

 ご門主は、5月31日の伝灯奉告法要ご満座の後の消息(全文はこちらをご参照ください)の中でも、即如前ご門主の「凡夫の身でなすことは不十分不完全であると自覚しつつ、それでも「世のなか安穏なれ、 仏法ひろまれ」と、精一杯努力させていただきましょう。」というお言葉を引かれて、「凡夫だから何もできないという無気力な姿勢も、親鸞聖人のみ教えとは異なるものです。」と少しずつでも努力を続けることの大切さを説かれています。  
 
 このように、ご門主は私たちの煩悩の原因を示され、それが現在社会の大きな課題の原因にもなっていることを示されました。その煩悩を克服することは極めて困難なことなのですが、ご門主は、それでも阿弥陀如来のご本願を聞くことによって、私たちが自身の煩悩に気づき、少しずつでもそれを克服しようと努力することの大切さをお示しいただきました。

 また、ご一緒に「念仏者の生き方」について学びたいと思います。

(写真は、「『念仏者の生き方』に学ぶ」の冊子です)
 
(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください) 
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

カウンター
カテゴリ
検索フォーム
リンク
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR