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344.『阿弥陀経』を読む(28)

20170714曼陀羅華   20170714曼陀羅華2

[御文] 黄金為地・昼夜六時・而雨曼陀羅華 (おうごんいじ・ちゅうやろくじ・にうまんだらけ)

[訓読] 黄金を地(じ)とし、昼夜六時に天の曼陀羅華を雨ふらす。

[訳文] そして大地は黄金でできていて、昼夜六時のそれぞれにきれいな曼陀羅の花が降りそそぐ。

 今回は、お釈迦さまがお浄土の素晴らしさを説かれた「天楽(てんがく)・金地(こんじ)・妙華(みょうけ)の荘厳」の中の、金地と妙華の部分になります。

 まずお釈迦さまは、お浄土の大地は黄金で作られていると説かれます。
 瓜生津師は、この黄金の大地は柔らかい大地で、身体を傷つけるような硬いものではないとされています。お浄土は、このように体にも心地よい、まばゆいばかりの黄金の大地が広がっている場所なのだとお釈迦さまは説かれます。

 ついで、お釈迦さまは、お浄土では昼夜六時のそれぞれに曼陀羅の花が降りそそぐと説かれます。
 この「昼夜六時」というのは現在の24時間、一日中という意味だと伺いました。一日を24時間に分けるやりかたは日本では明治以降に行われるようになったもので、それまでは、一日を12の時に分ける時刻法だったのだそうです。したがって、「一日中」ということを表すのにかつては「ニ六時」と言っていたのですが、現在ではこれが「四六時中」となったというわけです。

 今回の六時はその24時間を6つの時に分ける方法ということになります。現在私たちが使っています、「晨朝(じんじょう)」「日中」「日没(にちもつ)」「初夜」「中夜」「後夜(ごや)」という名称もその六時法に基づいたもので、インドでその六時にお勤めがなされていたものが現在にまで伝えられたものです。
 以前に学びましたように、蓮如上人が日々のお勤めに「正信偈・和讃」を用いることを定められるまでは、善導大師の著された『往生礼賛偈』が「六時礼賛」として各六時にお勤めされていました。

 ついで曼陀羅華ですが、『浄土真宗辞典』によりますと曼陀羅華は梵語の音訳で、「天妙華・適意華・悦意華などと意訳する。色美しく、見る者の心をよろこばせるという天上界の華」とされています。

 この曼陀羅華というのはどんな花なのでしょう?
 現在、曼陀羅華(マンダラゲ)と呼ばれる植物は、チョウセンアサガオとも呼ばれるナス科の植物です。江戸時代に華岡青洲が外科手術を行うに際して麻酔薬として使った植物として知られています。日本には薬用植物としてもたらされ、ダツラとも呼ばれて園芸品としても栽培されている植物ですが、毒と薬は紙一重、有毒な植物でもあります。
 昼夜六時に降った花は、このチョウセンアサガオの花だったのでしょうか?

(写真は、チョウセンアサガオの花です)

 右は、シロバナヨウシュチョウセンアサガオ(白花洋種朝鮮朝顔)と呼ばれる種ではないかと思います。植えた記憶はないのですが、植木鉢に芽が出ていて、大きくなったらこの花が咲いたものです。どこかから種子が飛んできたのでしょうか。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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