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336.『阿弥陀経』を読む(24)

20170616七宝焼き   20170616七宝焼き2

[御文] 上有楼閣・亦以金銀瑠璃・玻瓈硨磲・赤珠碼碯・而厳飾之 (じょううろうかく・やくいこんごんるり・はりしゃこ・しゃくしゅめのう・にごんじきし)

[訓読] 上に楼閣あり。また金・銀・瑠璃・玻瓈・硨磲・赤珠・碼碯をもって、これを厳飾(ごんじき)す。

[訳文] 岸の上には楼閣があって、それもまた金・銀・瑠璃・水晶・硨磲・赤真珠・碼碯で美しく飾られている。

 お釈迦さまは、極楽浄土の宝池には八功徳水という勝れた特質を持つ水をたたえられ、その底には金が敷きつめられ、池の四辺の階段は四種の宝石でできていると説かれこられましたが、今回はその池の周りに並ぶ楼閣についてお話しされます。

 お釈迦さまは、池の周囲には楼閣があって、この楼閣は金・銀・瑠璃・水晶・硨磲・赤真珠・碼碯の七種の宝石で飾られているのだと、説かれます。
 七宝は前回説かれていた金・銀・瑠璃・水晶の四宝に硨磲・赤真珠・碼碯が加わって七宝となります。

 七宝(しっぽう)というと、焼き物に七宝焼きという技法があって、ついこちらを思い浮かべてしまいます。七宝焼きは金属を素地にして釉薬を高温で焼き付けるという技法で、非常に美しいところから、名前の由来は仏教経典の「七宝」から来たという説もあるようです。

 いずれにしても、お釈迦さまは極楽浄土の宝池の周辺の楼閣も類なく美しい宝石によって飾られている、とその素晴らしさをお伝えいただいています。
 
 途中になりますが、『阿弥陀経』の構成について、全体を「序分」「正宗分」「流通分」に三つに区分し、その「正宗分」は(1)極楽浄土と阿弥陀仏の姿について説かれた部分と、(2)阿弥陀仏の名号を信じて称えるならば間違いなく浄土に往生することができると説かれた部分そして(3)六方の諸仏がこのお釈迦さまが説かれた法は真実であると証された部分に整理されることを学びました。

 その最初の(1)の部分はさらに「序」、「国土」、「阿弥陀仏と聖衆」に区分することができるということです。
 現在私たちはその極楽浄土の様を描いた「国土」の部分を学んでいることになります。

 瓜生津師は、この国土(極楽浄土)の美しい姿(荘厳)が四種にまとめて説かれているとされています。
 それは、すでに学びました(1)宝樹の荘厳、次いで(2)宝池の荘厳、(3)天楽・金地・天華の荘厳、(4)化鳥・微風の荘厳で、「樹木をはじめ、池、大地、音楽、花・鳥・風などの浄土の自然が、見て美しく、聞いてこころよく、嗅いで香りよく、触れてここちよい理想の国土、最高の安楽世界として説き示されて」いるとされています。
 私たちは今、その中「宝池の荘厳」について学んでいるということになります。

(写真は七宝焼きです。)
 左は中国明時代のもの、右は明治時代に日本で作られたものだということです。
 七宝焼きの品が手元になかったものですから、ウイキペディアから写真を借用しております。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください
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