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333.『阿弥陀経』を読む(23)

20170605池  20170605マヤ堂

[御文] 池底純以・金沙布地・四辺階道・金銀瑠璃・玻瓈合成
     (ちたいじゅんに・こんしゃふじ・しへんかいどう・こんごんるり・はりごうじょう)

[訓読] 池の底にはもっぱら金(こがね)の沙(いさご)をもって地に布(し)けり。四辺の階道は、金・銀・瑠璃・玻瓈合成せり。

[訳文] 池の底には一面に金の砂が敷きつめられ、また四方には金・銀・瑠璃・水晶でできた階段がある。

 前回、お釈迦さまは極楽浄土には七つの宝でできた池があって、その池に八つの功徳を持った水がたたえられている、と紹介されました。今回は、その池についてお話しされます。

 池の底にはもっぱら金の砂が敷きつめられている、ということですから、敷かれているものは金以外何もないということになります。さらにその池の周囲には、四種の宝でできた階段が巡らされている、ということですからこれはこの上ないきらびやかな池です。

 中村元氏は、この四辺に階段を巡らせた池というのは当時からあった「水辺の階段を下りて行って水浴する霊場」のことだとされます。霊場としての池は、しばしば寺院に付属するかたちで設けられていて、四角形ほぼ正方形でどの辺からも階段によって降りていくことができるようになっていたのだそうです。
 『無量寿経』では、お釈迦さまは「池に入り、足をひたしたいと思えば水はすぐさま足をひたし、膝までつかりたいと思えば膝までその水かさを増し、腰までと思えば腰まで、さらに首までと思えば首まで増してくる」と説かれていますが、これは、このような階段があったことを示しているのだと考えられます。

 現在のインドでも沐浴はヒンズー教徒の大切な行とされているようです。階段によって川まで下りて水浴する映像をよく見ますが、水によって身体を清めるということは古くから行わていたことが伺えます。

(写真は、お釈迦さまゆかりの地ルンビニの「マヤ堂」と池です)

 「マヤ堂」はお釈迦さまがお生まれになった場所に立てられていた寺院などの遺跡を守る建物で、丹下健三氏が設計されたものです。近くにあるこの池も四辺に階段を持っていました。
 また写真にはありませんが、お釈迦さまが産湯を使われたという池も同じ敷地の中にもあります。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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