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315.『阿弥陀経』を読む(14)

20170403帝釈天法隆寺     20170403帝釈天東寺

 「阿弥陀経を読む」の第14回目です。

「御文」 与如是等・諸大菩薩・及釈提桓因等・無量諸天・大衆倶 (よにょぜとう・しょだいぼさツ・ぎゅうしゃくだいかんいんとう・むりょうしょてん・だいしゅく)

「訓読」 かくのごときらのもろもろの大菩薩、および釈提桓因等の無量の諸天大衆と倶(とも)なりき

「訳文」 などの菩薩たちや、その他、帝釈天(たいしゃくてん)などの数限りないさまざまな神々ともご一緒であった。

 今日の部分までは、その時お釈迦さまの説法を聞いていた方々が紹介されている部分です。お釈迦さまのお弟子さん、菩薩方に続いて本日の紹介がなされます。

 「釈提桓因」とは帝釈天のことです。『浄土真宗辞典』によりますと、「帝釈天は古代インドのヴェーダ思想における中心的な神であるインドラ神のこと。仏教にとり入れられて梵天とともに仏法の守護神となった。」「四天王を眷属(けんぞく)とする。」とされています。
 辻本敬順氏によれば、「インドラ神は、インド最古の『リグ・ヴェーダ』における最大の神で、勇猛果敢な英雄神である」とされています。
 インドの伝統的な「神」が仏教に取り入れらてその守護神となったということが伺えます。
 「四天王を眷属とする」というのは、四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)を従えているということで、この四天王を四方に配した仏像群を見ることができます。

 帝釈天は私たちに身近な存在のように思います。
 映画の寅さんが産湯をつかった柴又の帝釈天、広島県には帝釈峡という名所もあります。登ったことはないのですが、帝釈山という名前の山もあるようです。

 続いて「無量諸天・大衆」ですが、辻本氏によれば、「諸天」の天は仏や仏法を守護する神のことで、その中には、この四天王も含まれているとされています。
 「大衆」という言葉について、「訳文」(浄土真宗教学研究所の訳によっています)では、直接「大衆」という表現がなされていません。一方、辻本氏は『阿弥陀経のことばたち』で、無数の神々のまわりを多くの大衆が取り囲んでいた、と表現されています。
 村上元博士は訓読部分で「無量の諸天・大衆とともなりき」とされていて、「大衆」も一緒にお釈迦さまの説法を聞いていた、というように推測できます。
 
 いずれにしても、お弟子さんを始め、菩薩方、仏法を守護する多くの神々、その他の人々がお釈迦さまの説法に聴き入っていたということが伝わってきます。

(写真は、帝釈天の像です)
 左は法隆寺、右は東寺所蔵のものです。帝釈天は右のように象に乗った形で描かれるものも多く、衣の下には甲冑を着たものも見られるということです。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
 
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