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297.『阿弥陀経』を読む(6)


舎利弗1
        20170130目連
「御文」「訓読」 長老舍利弗・摩訶目犍連(ちょうろうしゃりほツ まかもっけんれん)
「訳文」 そのおもなものは、長老の舍利弗(しゃりほつ)をはじめ摩訶目犍連(まかもくけんれん)・・・・

 ここからその時お釈迦さまのお説教をお聞きした16人のお弟子さんの名前が出てきます。

 最初は、舎利弗さんです。
 ご門徒さんのお宅で『阿弥陀経』をお読みする前に、この舎利弗さんのについて、
 「阿弥陀経をお読みしていますと、この舎利弗という言葉が何回も出てきますが、この舎利弗というのは人の名前で、お釈迦さまの一番のお弟子さんだった方です。一番のお弟子さんですからお釈迦さまのすぐそばにおられたのでしょう、お釈迦さまは「なあ舎利弗よ・・・」と何度も呼びかけながらお話をされたのだと思います。そう思ってこのお経を読んでいると、2500年も前のことなのですが、その時の様子が目に浮かぶような気がします。」
 とご紹介しています。

 この舎利弗さんは王舎城の郊外のバラモンの家に生れ、六師外道(伝統的なバラモンの教えに反発した6人の自由思想家)の一人の弟子となりましたが、お釈迦さまがさとりをひらかれてまもなく親友の摩訶目犍連(2番目に名前が出てきます)さんを誘って弟子250人とともにお釈迦さまに帰依されたと伝えられています。「智慧第一」と称された方で、お釈迦さまの十大弟子の筆頭に挙げられる方です。

 次に名前の出る目連さんも、バラモンの家に生れられ舎利弗さんと同じ師の弟子でしたが、舎利弗さんとともにお釈迦さまのお弟子さんになられた方です。超能力を持つ第一人者だったそうで、「神通第一」と呼ばれ、やはり釈迦十大弟子の一人です。どのような超能力を持っておられたのでしょうか?
 目連さんは、餓鬼道におちて苦しむ亡母を救うというお盆の起源となる物語でも知られている方です。

 辻本氏の『阿弥陀経のことばたち』によりますと、二人ともお釈迦さまの教団の中で活躍をされ、お釈迦さまは、二人が修行僧の模範である、と讃えられたそうです。しかし、このお二人はお釈迦さまの入滅に先立って亡くなられてしまいます。

 今回、これまでに気づかずにいたことを教えていただきました。2つあります。
 一つは、「長老」という言葉です。私は舎利弗さんが年長者だとなんとなく思い込んでいたのですが、中村元氏によりますと「長老」というのは「比丘の尊称」なのだということです。従って「長老」は「「師」に当たるとみてよいであろう」とされています。

 もう一つ、こちらは辻本啓順氏の言葉なのですが、「「舎利弗」は弟子たちの代表である。とすれば、「舎利弗よ」の呼びかけは、「あなた」への呼び声に聞こえないか。」と書かれています。何度も『阿弥陀経』をお読みするうちに、お釈迦さまはこのお経を私に向かって説かれていたのだということを横においてしまっていたのではないか、私自身を省みることができました。
 最初に書きましたご門徒さんへの紹介の中でも「舎利弗さんに呼びかけられていますが、それは私たちに呼びかけられていることでもあります」とお話ししようと思います。

(写真は、左が舎利弗さん、右が目連さんの図です)

 棟方志功氏の版画(板画)「釈迦十大弟子」に描かれたものです。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください) 
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