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294.『阿弥陀経』を読む(4)

20170120阿弥陀経折本

[御文] 与大比丘衆・千二百五十人俱 (よだいびくしゅ せんにひゃくごじゅうにんく)
[訓読] 大比丘(だいびく)の衆、千二百五十人と俱(とも)なりき
[訳文] (お釈迦さまは)千二百五十人のすぐれた弟子たちとご一緒であった。

 今回の部分は、序分の「聴衆」(だれに対してお釈迦さまが教えをお説きになったのか)に当たります。
 お経は、お釈迦さまはすぐれたお弟子さん1250人とご一緒であったと伝えています。

 この「比丘」について『浄土真宗辞典』には、「原意は食を乞う者。出家して具足戒を受けた男性」とあります。当時のサンスクリット語を音写したものですので、漢字には特別な意味はないとお聞きしました。瓜生津師は「托鉢する修行僧」とされ、大比丘はすぐれた仏弟子とされています。 
 彼らは生活の手段として、生産に携わらずもっぱら托鉢によっていたところからこのように呼ばれていたということです。
 また女性の場合は比丘尼(びくに)と呼ばれます。
 また、在家の信者は男性は「優婆塞(うばそく)」、女性は「優婆夷(うばい)」と呼ばれていたといいますが、こちらも「仕える人」という意味の当時の語を音写したものだということです。

 このお弟子さんの1250人というのは、最初にお釈迦さまに帰依された方の数だとされています。
 そのうち、1000人は三迦葉(さんかしょう)と呼ばれる三人兄弟がお釈迦さまに帰依するに当たって共に入信した弟子、250人は後で名前が出てくる舎利弗と目連という方が一緒に帰依された弟子、の人数だとされています。
 従って、必ずしもお釈迦さまが阿弥陀経を説かれたその時に、1250人のお弟子さんが一緒におられたのではない、のだそうです。
 
 しかし、いずれにしてもたくさんのお弟子さんを前にして説かれたことは間違いと思います。
 ご門徒さんのお宅でお勤めする法事で、ご一緒に『阿弥陀経』を拝読する前に簡単にお経の紹介をするようにしているのですが、その際「お釈迦さまは1250人という多くのお弟子さんを前にしてこのお話をされたと伝えられています。スピーカーもない時代ですから、きっと大きな声でお話しされたのでしょうね」とお話ししています。少しでも『阿弥陀経』の内容に興味を持っていただけるといいのですが。
 
(写真は、寺の折本の『仏説阿弥陀経』です)

 この「折本」は先に出ました「巻子」(巻紙式)を一定の幅で折り重ねた蛇腹形になっています。この方が、特定の場所を出すのに便利だということで利用が広がったようです。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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