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290.『阿弥陀経』を読む(1)


 前回まで62回にわたってご一緒にお正信偈を学んできましたが、今回から、『阿弥陀経』をお読みしたいと思います。

 壽福寺では、ご門徒さんのご法事ではこの『阿弥陀経』をお勤めします。
 その際、お参りいただいた方(ほかの宗派、宗教の方もおられる場合もありますが)にお経本をお渡ししてご一緒にお読みいただいていますが、それに先立って『阿弥陀経』について極く簡単にご紹介するようにしています。
 『阿弥陀経』が説かれた時代や場所、内容などについてですが、ご一緒にお読みいただくに当たって少しでもその内容に興味を持っていただきたいと思ってそうしています。

 そのようなこともあって、改めて『阿弥陀経』についてその内容を学び直したいと思い取り上げることとしました。ぜひお経本を手元に置いていただきご一緒に学んでいただければ幸いです。

 まずお経本の最初の部分です。次のように書かれています。(拝読する場合は、「仏説阿弥陀経」の部分を調声人が一人で称えますが、「姚秦」以下の部分は読みません)

 仏説阿弥陀経    姚秦三蔵法師鳩摩羅什奉詔訳

 『仏説阿弥陀経』については、「浄土真宗の教章(私の歩む道)」に次のように示されています。

 聖典
 ・釈迦如来が説かれた「浄土三部経」
  『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』

 お釈迦さまが説かれたたくさんのお経の中からこの「浄土三部経」が私たちの浄土真宗の聖典とされ、『阿弥陀経』はその一つとなっています。
 『阿弥陀経』はお釈迦さまが説かれたことを示し『仏説阿弥陀経』と呼ばれますが、『仏説無量寿経』が『大経』と呼ばれるのに対して『小経』とも呼ばれています。

 後半の部分は、「姚秦(ようしん)の三蔵法師(さんぞうほつし)鳩摩羅什(くまらじゅう)詔(しょう)を奉(うけたまわ)りて訳す」と読まれます。
 「姚秦」というのは後秦のことで、384年から417年の間続いた中国の王朝、その第2代姚興皇帝の要請によりインドより招かれていた鳩摩羅什が翻訳されたものです。鳩摩羅什は他に多くの重要な大乗の経論を翻訳し、また優れた弟子を育てたと伝えられています。

 「三蔵法師」は「経・律・論の三蔵に精通した者に対する尊称」で、特定の個人を指すものではなく一般名詞でした。(孫悟空を家来にした)玄奘も三蔵法師と呼ばれていますし、『正信偈』には曇鸞大師に浄教を授けた三蔵流支(さんぞうるし)という方も登場されていました。
 その玄奘三蔵は7世紀前半にインドにわたられた中国の僧ですが、やはり『阿弥陀経』を翻訳されています。ただ、その内容から別の原典から翻訳されたものだとされているようです。

(写真は、前回と同じ日の日の出です。)
 太陽の全体が姿を表しました。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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