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200.お正信偈を読む(39):依釈段(16)/曇鸞讃(3)

20160226バレンタインデー   20160226羽衣 (1)

 少し間が空きましたが、「曇鸞讃」の3回目になります。

「御文」 天親菩薩論註解 報土因果顕誓願(てんじんぼさつろんちゅうげ ほうどいんがけんせいがん)

「訓読」 天親菩薩の論を註解(ちゅうげ)して、報土(ほうど)の因果(いんが)誓願に顕(あらわ)す。

「訳文」 天親菩薩の『浄土論』を註釈して、浄土に往生する因も果も阿弥陀仏の誓願によることを明らかにし、

 前回までの「曇鸞讃」で、曇鸞大師は菩提流支(ぼだいるし)三蔵から授けられた『観無量寿経』を読まれ、それまで持っていた仙経を焼き捨てられて浄土の教えに帰依されたことを学びました。
 大師はその後、浄土三部経や龍樹菩薩の『十住毘婆沙論』、天親菩薩の『浄土論』を研究されて、中国の浄土教の開祖と呼ばれるようになられました。
 
 親鸞聖人は、大師が天親菩薩の著『浄土論』を注釈された『浄土論註』二巻において、「如来の本願の力によってあらわれた仏土に参るには、その因である信心もその果であるさとりも、ともに如来の誓願によることを顕かにされた」と讃仰されています。

 親鸞聖人は『高僧和讃』では最多の34首をもって大師を讃嘆されていますが、その中に次のようにうたわれて曇鸞大師のご功績を讃えられた和讃があります。
 「天親菩薩のみことをも 鸞師ときのべたまはずは 他力広大威徳の 心行いかでかさとらまし」
 (曇鸞大師が『浄土論註』で解説されなかったら、『浄土論』にある一心の信心も五念門の行も、他力の心行であることをどうして知ることができたであろうか)

 この『浄土論註』で大師は、
 ・本願他力の回向によって
 ・五逆十悪の凡夫が
 ・広大無碍の一心をいだき
 涅槃のさとりに至ることを説かれたと教えていただきました。

 龍樹菩薩は、さとりに至る道として「難行」「易行」の二道があり、私たち凡夫が進むべき道は仏の願力に依る「易行」の道であることをお示しいただ、天親菩薩は、信心一心をもって往生をとげることができるということをお示しいただきました。
 このインドの両菩薩の教えを承けて、曇鸞大師は私たち凡夫が救われる姿をお示しいただき、親鸞聖人へと伝わる大きな流れを作られた方です。

(写真は、前々回に続いてツバキです。)
 左は「バレンタインデー」という品種、右は「羽衣」という品種名が掲げてありました。いずれも、以前に登場した大和高田市の「椿寿庵」で撮りました。
 ツバキも花の色、形、それに葉の形にも色々なものがあって特に花の少ない冬の時期、魅力的な植物です。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)

 
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