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190.「平和に関する論点整理」(5)


20160122ロウバイ2 (2)
  20160122ロウバイ1 (2)

 前回に続く「平和に関する論点整理」のⅣ.章です。

 Ⅳ.現実の平和づくり
 「世界の平和づくりにおいて、軍事力はどのような役割を果たしているのでしょうか?」
  ・『国際連合憲章』は戦争を否定しているが、非常事態における武力の行使は認めている。
  ・「自衛権」(個別的及び集団的自衛権)は、この武力行使の一形態として『国際連合憲章』に認められている。
  ・国際連合は、「保護する責任」をうたい、人道的介入を推進している。

 前回のⅢ.章では、平和の二つの姿(積極的平和と消極的平和)について学びましたが、今回はこの平和を維持するために軍事力はどのような役割を果たしているのかという大切な論点です。特に、現在平和維持に重要な役割を果たしている国際連合の中で、平和と軍事力がどのように位置づけられているのかという点です。

 ここで「論点」は、「1)「国連の活動」、2)「個別的自衛権」、3)NATOなどの軍事同盟による「集団的自衛権」の三つを除くすべての戦争行為を違法行為とし、2)と3)は国連のPKO等の措置が発動されるまでの暫定的なものとして認められている」としています。つまり、国連も戦争を否定することを前提としつつ、やむをえない場合には軍事力によって平和を維持するという考え方が示されています。

 この1)、2)、3)の軍事力行使の形態のどこまでを「平和の維持」のために認めるのか、という点が論点の中心になると思います。先の安保法制の論議の中でも、まさにその点が議論されていたのですが、これが論点として十分に共有されていたのかという点では疑問が残るように思います。

 それと、過去の戦争で「自衛のため」以外の理由で始められたものは、おそらくなかったのではないかという点も考えなければならないことだと思います。先制攻撃した国も、応戦した国もともに「自衛」を唱えて戦いに突入したというのが実態だったのではないでしょう。
 その一方で、たとえ「自衛」のためといえども武力の行使はできない、と徹底すること(かつて「非武装中立」という主張もありました)も現実の国際関係の中では非現実的と言えそうです。

 ここでも、目指すべき仏教の理想の姿を現実の環境の中でどのように持ち続けるのかという、私たち自身の姿勢が問われているのだと思います。

(写真はロウバイの花です。ちょうど今頃良い香りの花を咲かせます。)
 写真は、2013年1月23日に京都の本山近くの法輪寺さんで撮影させていただきました。大輪のみごとな花でした。
 法輪寺さんも本願寺派のお寺なのですが、「座敷御堂」という独特の本堂を持っておられます。この前年にお邪魔して以来、時々訪問させていただいています。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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