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187.お正信偈を読む(35):依釈段(12)/天親讃(6)


20160111関門海峡

 前回に続いて今日は「天親讃」の9,10句について学びたいと思います。

「御文」 得至蓮華蔵世界 即証真如法性身 (とくしれんげぞうせかい そくしょうしんにょほっしょうじん)

「訓読」 蓮華蔵(れんげぞう)世界に至ることを得(う)れば、すなわち真如(しんにょ)法性(ほっしょう)の身(しん)を証せしむと。

「訳文」 「阿弥陀仏の浄土に往生すれば、ただちに真如をさとった身となり、」

 前回に続いて、親鸞聖人は天親菩薩が示された他力回向の信心を得た者がいただくことができる利益についてお示しいただいています。

 今回の2句(とそれに続く2句)は、前回の「現益(げんやく)」に対して「当益(とうやく)」と呼ばれるもので、私たちがこの世に縁が尽きた後(当来)にいただく利益です。

 天親菩薩は、私たちは他力回向の信心をいただくことによって、蓮華蔵世界に至ることができ(宅門)、浄土に往生してただちに種々の法味楽をうけ楽しむことができる(屋門)と示されました。

 ここで、「蓮華蔵世界」というのは、『華厳経』というお経に出てくる言葉で広く諸仏の浄土を示す言葉だということですが、親鸞聖人は阿弥陀如来の浄土とされていると伺いました。
 また、「真如」「法性」は、ともに涅槃を示していると伺いました。

 このように、第一の当益は、「浄土に生まれ、ただちに阿弥陀如来と同じさとりを開いて仏にならせていただくことができる」という利益です。

 私たちがどのように救われて浄土に迎えられるのか、ということについては同じ仏教でも様々な教えがあると伺いました。
 親鸞聖人は、煩悩を抱え煩悩から逃れることができない私たちは、阿弥陀如来のご本願に遭うことができれば、煩悩はそのままにして現世において往生は間違いないと定まり、往生の後は直ちに仏にならせていただける、とお示しいただきました。
 煩悩を消すために修行を行う、死後も修行を行うなどのことは不要で、ただ他力の信心をいただくことだけでよいのだとお示しいただいたのです。

(写真は、九州の風師山から見た関門海峡です)
 前回、前々回と同じときに撮った「年賀状」用の写真ですが、今回はこのいずれも使われずに終わってしまいました。前の2枚は源平合戦と幕末の「長州砲」と殺伐として年賀状向きでない素材でしたし、この関門海峡はいささかありふれた感じでしたから。
 でも、長州の観光PRにはいいかもしれませんね。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
 
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