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181.「平和に関する論点整理」

20151221日ノ岳

 前々回の記事でお伝えした公開講座の中で、ご講師の藤丸智雄氏が今回公開された「平和に関する論点整理」策定に当たって中心的な役割果たされた方だということをお伝えしました。
 これから数回にわたってこの「平和に関する論点整理」の内容を見ていきたいと考えています。
 
 この問題を考えるに当たって思い返さなければならないことは、「平和」の問題は自分自身に関わることだとして考えることだということです。
 このような問題、簡単には結論を出すことが難しい問題、については私たちは、つい「この問題についての○○の見解を聞きたい」とあたかも自分とは別の誰かが方針を出してくれることを期待しているような発言をしてしまいます。しかし、このような対応が、この大事な問題が私たちの手を離れて独り歩きすることを許し、私たちがそれに引きずられる原因になっていたのだということを思い起さなければならないと思います。。

 この「平和に関する論点整理」は浄土真宗本願寺派総合研究所から発表されたもので、「まえがき」と「素朴な問い」という短い文章およびそれに続く10章とで構成されています。

 「まえがき」では、宗門が「先の大戦において積極的に(戦争に)加担したことに対する反省のもと、非戦平和の課題に対して取り組んできた」ことを受けて、「予断と偏見を排しつつ、宗門内外のさまざまな意見をとりあげ、問題の所在を明らかに」するものであるが、「宗派としての最終的な見解を示したものではない。」とされていて、平和についての積極的な取り組みの機縁としてほしいということが述べられています。

 続く「素朴な問い」では、「隣国が武力で日本に攻撃してきたら、」「命がけで敵の命を奪ってでも日本を守りますか?」。「同盟国が侵略された時には、」どうしますか?武力を用いますか?といった身近な素朴な疑問が提起されていて、そのことを考えるために、この「論点整理」ではあえて複数の、中には仏教者として認めがたい意見も含めて複数の意見を提示したとされています。
 このように、現在の世界情勢の中で日々起きてくる平和の問題について仏教者・念仏者としてどのように対応すべきなのか、という問いかけがなされています。

 ご紹介した「公開講座」でご講師が言われた次の趣旨の言葉を改めて思い起しています。
 「私たちは、お釈迦さまのみ教えとそれとは違っている現実のはざまで生きています。その相容れない両者の矛盾についてそれから目をそらすのではなく、矛盾の中で生きていかなければならないことを慙愧の思いで常に認識し、それでもどうすれば少しでもお釈迦さまのみ教えに近づくことができるだろうか、と考え抜くことが大事です。」

(写真は、今秋撮影した日ノ岳からの眺望です。)
 日ノ岳の山頂はご覧のようにススキが一面にあって独特な雰囲気になっています。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
 
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