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176.お正信偈を読む(32):依釈段(9)/天親讃(3)

20151204紅葉2        20151204紅葉1

「御文」 依修多羅顕真実 光闡横超大誓願(えしゅたらけんしんじつ こうせんおうちょうだいせいがん)
「訓読」 修多羅(しゅたら)によりて真実を顕(あらは)して、横超(おうちょう)の大誓願(だいせいがん)を光闡(こうせん)す。
「訳文」 浄土の経典にもとづいて阿弥陀仏のまことをあらわされて、横超のすぐれた誓願を広くお示しになり、

 今回は、親鸞聖人が天親菩薩を讃えられた「天親讃」の第3、4句です。

 親鸞聖人はこの第3句を、天親菩薩が著された『浄土論』の中の「我依修多羅 真実功徳相(我、修多羅の真実功徳相に依りて)」という御文を踏まえてお書きになりました。
 ここで「修多羅」というのはお経のこと、一般には釈尊が説かれた経典のことをいいますが、親鸞聖人は「浄土三部経」のことだとされています。
 この修多羅(しゅたら)はもともとは「線」という意味があって、糸が花を貫いて花環を作るようにお釈迦さまが説かれた言葉が散り乱れないように貫くという意味を持っていたということです。その後この言葉は中国で「経」(経糸)と訳されたとお聞きしました。七条袈裟という法衣とともに使用するものに「修多羅」と呼ばれるものがあります。
 「真実功徳相」の「真実功徳」というのは本願に誓われた名号のことで、「相」は「かたち」のという意味であると聖人は示されています。

 また、第4句の「横超」という語は既に「獲信見敬大慶喜 即横超截五悪趣」という形で出てきましたが、「他力によって迷いを超えてさとりに至る」ということが示しておられます。
 親鸞聖人はこの「横超」について「他力真宗の本意」として重要なものだとされています。聖人は仏教全体の中での浄土真宗の法義の位置づけを明らかにするためにお釈迦さまの説かれた教えを「横」と「竪(しゅ)」、「超」と「出」をキーワードにしてそれぞれを組み合わせた4つに整理され、その中で「横超」で示される浄土真宗のみ教えが最も優れていると示されました。
 「光闡」は「明らかにあらわすこと。また、説き述べること」です。

(写真は昨日の寺の様子です。)
 先日の初雪以来、朝晩の冷え込みが続き、カエデも急速に紅葉が進んだように思われます。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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