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173.お正信偈を読む(31):依釈段(8)/天親讃(2)

20151123天親菩薩

「御文」 帰命無礙光如来 (きみょうむげこうにょらい)

「訓読」 無礙光(むげこう)如来に帰命したてまつる。

「訳文」 (天親菩薩は)『無礙光如来に帰依したてまつる』と述べられた。

 天親菩薩が著された『浄土論』は正式には『無量寿経優婆提舎願生偈』と呼ばれ、『仏説無量寿経』を中心とした浄土三部経に説かれている阿弥陀仏について論議し、浄土に生まれたいと願う偈で天親菩薩ご自身が信仰の告白をされたものだと伺いました。
 その本文は、偈頌(願生偈)と長行(じょうごう:偈頌の解説)からなっていて、親鸞聖人は今回の句で偈頌の最初の次の4句を踏まえておられます。

 「御文」 世尊我一心 帰命尽十方 無礙光如来 願生安楽国
 「訓読」 世尊、われ一心に尽十方無礙光如来に帰命したてまつりて、安楽国に生(しょう)ぜんと願ず
 (世尊よ わたしは一心に 十方世界にゆきわたって 自在に救いたもう阿弥陀如来を信じて 安楽国に生まれることを願う)
 
 親鸞聖人はこの句を解して、「世尊」はお釈迦さまのこと、「我」は天親菩薩ご自身、「一心」とはお釈迦さまの仰せに対して二心(ふたごころ)なく疑いがないことすなわち真実の信心だとお示しいただいています。

 天親菩薩の「発揮」を「宣布一心」とお呼びしているのもこのことによると思います。

(写真は天親菩薩の像です。ウイキペディアからお借りしました。)

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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