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158.お正信偈を読む(25):依釈段(2)/龍樹讃(1)


20151002竜樹菩薩

 「お正信偈を読む」の「依釈段」の第2回目ですが、今回から「龍樹讃」と呼ばれる部分に入ります。親鸞聖人はここからの12句で七高僧の第一祖、龍樹菩薩を讃えられています。

「御文」 釈迦如来楞伽山 為衆告命南天竺 (しゃかにょらいりょうがせん いしゅうごうみょうなんてんじく)
     龍樹大士出於世         (りゅうじゅだいじしゅっとせ)

「訓読」 釈迦如来、楞伽山(りょうがせん)にして、衆のために告命(ごうみょう)したまはく、
     南天竺(なんてんじく)に龍樹(りゅうじゅ)大士(だいじ)世に出でて、

「訳文」 釈迦如来は楞伽山で大衆に、
    「南インドに龍樹菩薩が現れて、・・・」と仰せになった。

 お釈迦さまは楞伽山(りょうがせん)という山で法を説かれたときに、ご自分の後に法を伝える者として、南天竺(南インド)に龍樹菩薩がお生まれになられる、と言われたと伝えられています。
 そして、このお釈迦さまの予言の通りに、龍樹菩薩が出現されました。西暦150~250年のころに活躍された方です。

 竜樹菩薩について逸話が残っています。
 幼少のころから優れた才能をもっていた竜樹は、その学識で高い名声を得ていましたが、ある時他の才能豊かな3人の友人と語り合い隠身(おんしん:透明人間のように身を隠す)の秘術を得ることができました。身を隠して、快楽を尽くそうと考えたのだと伝えられています。
 その術を使って4人は宮廷に忍び込み、宮廷の女性にいたずらをしました。これに怒った王は、秘策を使ってその3人を切り殺すのですが、竜樹だけは九死に一生を得て生き延びました。
 宮廷から逃げ延びた竜樹は、人生の苦しみのもとは欲望であるということをさとり、山上の塔を訪ね受戒出家されました。その後90日間で上座部仏教(小乗仏教)の仏典を学び尽くされたと伝えられています。

 その後、竜樹菩薩は「大乗仏教最大の思想家」として、後世の仏教に大きな影響を残されることになります。

(写真は、寺の竜樹菩薩の御影です)

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に新しい記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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