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8.お正信偈を読む(1):成立、お経本

 
20140425お経本

新しく「お正信偈を読む」というシリーズを始めます。

 「正信偈」という「お経」は私たちにとって最も親しい「お経」と言って間違いないと思います。

 このシリーズでは、この「正信偈」の成り立ちや構成、拝読の仕方から始め、そこに書かれている内容についてご一緒に学んでいきたいと思います。
 ご門徒さんのお宅でお勤めをした後の雑談の中で、「お経を一緒に読んでいますが、どんなことが書いてあるのか知りたい」というお言葉をお聞きすることがあります。
 そんなこともあって、まず一番身近なお正信偈から始めたいと思います。

 「正信偈」は、親鸞聖人が書かれた(詠まれた)「お経」(正しくは「偈=うた」)です。
 浄土真宗の基本聖典の一つに聖人が書かれた『教行信証(顕浄土真実教行証文類)』という書物があります。内容は「教」「行」「信」「証」「真仏土」「化身土」の6つの巻からなっていますが、その、「行」巻の最後に書かれているのがこの「正信偈」なのです。
 その前の部分には聖人の次のお言葉があります。
 「そこで、釈尊のまことの教えにしたがい、また浄土の祖師方の書かれたものを拝読して、仏の恩の深いことを信じ喜んで、次のように『正信念仏偈』をつくった。」
 このように「正信偈」(正信念仏偈)は、親鸞聖人のお言葉による「仏を讃嘆するうた」といえます。

 この「正信偈」が浄土真宗のご門徒さんの間で広く読まれるようになったのは、親鸞聖人から時代が下がった第8代宗主の蓮如上人の時代からです。
 蓮如上人という方は、浄土真宗のみ教えを一般の人々にも分かりやすく広められた方で、上人のお働きによって浄土真宗のみ教えが日本の広い地域、広い階層の人々に広まりました。
 上人は毎日のお勤めに読みやすいお経としてこの「正信偈」を取り上げられ、これを木版印刷されて広くご門徒さんに配られたのです。1473年のことと言われていますので、もう540年も前のことです。
 それまで仏前での勤行には「往生礼賛」というお経が使用されていたといいますから、これは一般のご家庭で拝読するには難しかったと思われます。  

 その「正信偈」は、7言で60行、120句、840字という構成になっていますが、通常はそれに加えて、これも親鸞聖人がおつくりになられた和讃6首を加えて拝読しています。

 今回は正信偈の成立の経緯などについて書きました。次回以降で、拝読の方法や説かれている内容などについて学びたいと思います。

 写真は、「正信偈」が掲載されているお経本の例です。
 右から、(1)「意譯 真宗勤行集」、(2)「浄土真宗 聖典-勤行集-」、(3)「浄土真宗本願寺派 晨朝勤行集」 です。

 (1)と(2)には、「正信偈」のほかに「浄土真宗の教章」「浄土真宗の生活信条」やほかの大切なお経、「御文章」(蓮如上人が書かれたお手紙です)、讃仏歌なども収められていて、私たちが日常的に拝読するのに適したお経本です。
 (3)は今年2月に刊行されたもので、「正信偈」と和讃(「三帖和讃」と呼ばれているもので、「正信偈」と併せて拝読するものです)をまとめたものです。
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