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340.宇部北組総代会の総会および研修会が開催されました

20170630ハンゲショウ2s   20170630ハンゲショウs

 去る6月21日に養福寺さんを会所に、宇部北組の門徒総代会の総会および研修会が開催され、壽福寺からは総代の井上啓志さん、今橋庄二さんと住職が参加しました。

 この門徒総代会は、、「門徒総代が自ら聞法にはげみ、相互の親睦提携を密にし、伝道に協力する態勢を整えるとともに、寺門の護持発展に寄与することを目的とする」ものす。宇部北組の各寺院の総代さん各1名をメンバーとしていて、井上さんは副会長を務めておられます。

 以下、当日の内容をご報告します。

 ○総会
 今年度の総会では次の議題が審議承認されました。
 ・平成28年度事業報告、会計報告、会計監査報告
 ・平成29年度事業計画(案)、平成29年度予算(案)
 ・役員選出表(今後の役員選出、就任計画です)
 
 ○研修会
 総会に引き続き、研修会が開催されました。研修会のご講師には美祢北組の正岸寺のご住職桑羽隆慈師をお迎えしました。
 ご講師からは、宗門の現状、総代の役割、浄土真宗のみ教えについて分かりやすくお話しいただきました。

 宗門の現状として、総合振興計画の第1期として昨年10月より今年5月までお勤めになった伝灯奉告法要について報告があり、今後第2期、第3期を通じて聖人ご誕生850年、立教開宗800年の節目となる行事が予定されており、これらの通じて、次の目標を達成する計画になっているというお話しがありました。
 ・仏教の精神に基づく社会への貢献
 ・自他共に心豊かに生きる生活の実践
 ・宗門の基盤づくり
 それらの振興計画の中で、宗門、教区、組、寺のそれぞれがどのようや役割を果たしていくのか、が重要なポイントだと話されました。

 次いで、そのような課題に取り組むに当たっての総代の役割についてのお話しがありました。
 ご講師は、総代の役割は住職と協力して、次のような寺院の目的を達成することだとされました。
 ・教義を広める
 ・法要、儀式を行う
 ・信徒、門徒、僧侶の教化養成
 ・礼拝施設、財産の管理

 そのうえで、浄土真宗のみ教えについてお話をされました。印象に残ったことをご紹介します。
 ・仏教の寺は大きく「修行の寺」と「聞法の寺」に分けられるが、聞法の寺は浄土真宗の寺だけ
  「修行の寺」は厳しい修行によって仏になる道を追求する場所だが、お釈迦さまも親鸞聖人も厳しい修行ではさとりをひらくことはできない、とお示しいただいた。
 ・いつの世でも、健康、お金、家族などが大事なものだとされているが、どれもいつかは失われるものであって、生老病死の根源的な苦の解決にはならない
  長く生きることが幸せなのか、お金がたくさんあれば幸せなのか、それを求めて時には争い、いがみあっても、それは解決になるものではないことに気づくときが来る。「修行の寺」がお札やお守りを作って、これらの願いを聞く役割を果たすようになっているが、浄土真宗はそのような解決方法とは無縁で来た。
 ・私が救われていく道は、阿弥陀如来のご本願しかない
  浄土真宗の寺は、このご本願を聞く聞法の場

 お話しの中で、現在の「平等社会」について逸話を紹介されていました。
 学芸会で「桃太郎の役をやるんだ」と言って張り切っていたお孫さんがおられたそうで、楽しみにして見に行ったら出演者全員が桃太郎役だったのだそうです。またウサギとカメの話の感想で、「どうしてカメはウサギを起こしてやらなかったの?」というのがあったのだそうです。
 このお話しで、多様な個性を無視した平等というものが蔓延しているということを改めて感じました。その一方、このような「平等」が求められながら、乗り越えることができないような「格差」が広がりつつある、ことを感じることもあります。複雑な思いを持たされる逸話でした。

(写真は、ハンゲショウです)

 ちょうど今頃、緑と白の鮮やなコントラストが印象的な植物です。寺の近くでは、堀越から根越に行く途中の一か所で植えられています。
 名前を漢字で書くと「半夏生」。半夏生は夏至から数えて10あるいは11日の頃を指す言葉で、7月2日頃になるのだそうです。このころに花を咲かせることからこの名前になったということです。また、葉の一部が白いところから「半化粧」が語源だという説もあるようです。
 ドクダミ科の植物で、自生しているものは個体を減らしていて、絶滅が危惧されている地域もあるということです。

(このブログは毎週2回、月曜日と金曜日に記事を載せる予定ですので、また覗いてみてください)
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339.『阿弥陀経』を読む(26)

20170626ササユリ  20170626ササユリ2

[御文] 舍利弗・極楽国土・成就如是・功德荘厳 (しゃりほツ・ごくらっこくど・じょうじゅにょぜ・くどくしょうごん)

[訓読] 舍利弗、極楽国土には、かくのごときの功德荘厳(くどくしょうごん)を成就せり。

[訳文] 舍利弗よ、極楽世界はこのようなうるわしいすがたをそなえているのである。

 お釈迦さまは、極楽浄土には四つの宝で飾られた七重の欄干、七重の羅網、七重の並木(宝樹)と八種の功徳をそなえた水を満たし、金の底と宝物で飾られた階道および楼閣を持ち、大輪の蓮の花を咲かせる池(宝池)があるのだと、その素晴らしさをお話しになりました。

 そのうえで、本日の部分になるのですが、お釈迦さまは、お浄土が「このようなうるわしいすがたをそなえている」ともう一度その素晴らしさを伝えられています。

 この「功徳」「荘厳」ということばはよく目にしますが、『浄土真宗辞典』に尋ねてみますと、
 「功徳」は「善き性質。すぐれた徳性」という意味と、「福徳。善行の結果として得られる果報」という意味があるとされていました。今回は、前者の意味ではないかと思います。
 一方、「荘厳」は「うるわしく身や国土を飾ること」と「仏壇や寺院の本堂などにおいて尊前を装飾すること」とされています。こちらでも前者の意味となるでしょう。
 中村元氏は「功徳」は「特徴、特相」、「荘厳」は「あしらい」の意味だと記されていました。この「あしらい」は、「装飾などを配する」というような意味のようです。
 いずれにしても、お釈迦さまは、お浄土が美しく、素晴らしい姿をしていると説かれています。

 『阿弥陀経』の中では、この後も「成就如是・功德荘厳」という言葉が登場するのですが、そこには、舎利弗さんに(ということは、私たちに)お浄土のうるわしさ素晴らしさ示して、お浄土に生まれることを願い求めてほしいというお釈迦さまの願いがこめられているように思います。

(写真は、ササユリです。)

 先日、6月22日に周南市鹿野の長野山で撮影しました。自生しているササユリを見たのは初めてでした。
 ササユリは漢字で書くと笹百合、葉が笹に似ている所からこの名前になったそうで、ピンクがかった良い香りの華麗な花を持っていました。日本固有のユリで、日本を代表するユリだということです。

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338.『阿弥陀経』を読む(25)

20170623蓮華台   20170623蓮華台2

[御文] 池中蓮華・大如車輪・青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光・微妙香潔
     (ちちゅうれんげ・だいにょしゃりん・しょうしきしょうこう・おうしきおうこう・しゃくしきしゃっこう・びゃくしきびゃっこう・みみょうこうけツ)

[訓読] 池のなかの蓮華は、大きさ車輪のごとし。青色(しょうしき)には青光(しょうこう)、黄色(おうしき)には黄光(おうこう)、赤色(しゃくしき)には赤光(しゃっこう)、白色(びゃくしき)には白光(びゃっこう)ありて、微妙香潔(みみょうこうけつ)なり。

[訳文] また池の中には車輪のように大きな蓮の花があって、青い花は青い光を、黄色い花は黄色い光を、赤い花は赤い光を、白い花は白い光を放ち、いずれも美しく、その香りは気高く清らかである。

 極楽浄土の素晴らしさを説かれた2番目の「宝池の荘厳」は既に学びましたように、
  ・八功徳水 ・金でできた池底 ・四宝でできている池の階道 ・七宝でできている楼閣
 という姿が描かれていました。

 今回、お釈迦さまは、その池中に咲き香る蓮の花について説かれます。

 蓮華は淤泥華(おでいけ)とも呼ばれて、泥の中に生れながらそれに染まらず清らかな花を咲かせることから、煩悩から解脱してさとりをひらくことを表し、仏法を表すものとされています。
 『無量寿経』には、優鉢羅華(うはらけ:青蓮華)、 鉢曇摩華(はどんまけ:紅蓮華)、拘物頭華(くもずけ:黄蓮華)、分陀利華(ふんだりけ:白蓮華)の蓮華登場し、これらの中でも、白蓮華は蓮華の中でも最も高貴なものとされています。
 お正信偈でも、「是人名分陀利華」と、阿弥陀仏のご本願を信じる人は汚れのない白蓮華、だとされていることを学びました。

 そのようなことから、仏や菩薩の像の多くは蓮の花を模した台(蓮台あるいは蓮華台)に坐す姿に描かれることが多いということです。

 お釈迦さまは、極楽浄土の蓮の花の大きさは車の車輪ほどもあり、しかも青色、黄色、赤色、白色の四色で、それぞれが四色の光を発するのだと説かれます。
 これは、一つひとつの花がそれぞれの色を持ち、それぞれの光を放っているということを表しているのだとされています。瓜生津師はこのことを「このようなすべての存在が、そのままの姿において、ともにひかりかがやいている世界が浄土といわれるのであって」とそれぞれが個性をもち、それでいながら全体が調和されている世界だと示されています。

(写真は、蓮華台です。)

 左は以前にも使わせていただいた法界寺の阿弥陀如来のお像、右は寺の阿弥陀如来のお像です。
 左では蓮の花弁はたて方向には一列に重ねられ(「吹き寄せ」と呼ばれるのだそうです)ていますが、右では互い違いに重ねられ(「魚鱗葺き」と呼ばれるのだそうで)ています。
 ネットの情報では、一時期平安時代には「吹き寄せ」式が多かったそうですが、それ以前と以後は「魚鱗葺き」が多く使われたのだそうです。

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337.新聞版「壽福寺だより」を発行しました

20170619新聞s    20170619新聞2s

 新聞版「壽福寺だより」の6月号を発行しました。本日からお配りしています。

 今月号の内容です。

 [1面]
  「降誕会をお勤めしました」

  「夏法座のご案内です」

  「庫裡横の崩落個所を改修します」
   このブログでも報告しています崩落個所の改修計画についてご連絡し、作業へのご協力をお願いしています。

 [2面]
  「伝灯奉告法要はご満座を迎えました」
   併せて宇部北組の団体参拝の報告を行っています。

  「ご存知ですか(⒑)本願寺の寺基の変遷」
   今回の伝灯奉告法要への団体参拝で、鷺森別院と津村別院に参拝しましたが、本願寺の寺基の変遷について振り返ってみました。

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336.『阿弥陀経』を読む(24)

20170616七宝焼き   20170616七宝焼き2

[御文] 上有楼閣・亦以金銀瑠璃・玻瓈硨磲・赤珠碼碯・而厳飾之 (じょううろうかく・やくいこんごんるり・はりしゃこ・しゃくしゅめのう・にごんじきし)

[訓読] 上に楼閣あり。また金・銀・瑠璃・玻瓈・硨磲・赤珠・碼碯をもって、これを厳飾(ごんじき)す。

[訳文] 岸の上には楼閣があって、それもまた金・銀・瑠璃・水晶・硨磲・赤真珠・碼碯で美しく飾られている。

 お釈迦さまは、極楽浄土の宝池には八功徳水という勝れた特質を持つ水をたたえられ、その底には金が敷きつめられ、池の四辺の階段は四種の宝石でできていると説かれこられましたが、今回はその池の周りに並ぶ楼閣についてお話しされます。

 お釈迦さまは、池の周囲には楼閣があって、この楼閣は金・銀・瑠璃・水晶・硨磲・赤真珠・碼碯の七種の宝石で飾られているのだと、説かれます。
 七宝は前回説かれていた金・銀・瑠璃・水晶の四宝に硨磲・赤真珠・碼碯が加わって七宝となります。

 七宝(しっぽう)というと、焼き物に七宝焼きという技法があって、ついこちらを思い浮かべてしまいます。七宝焼きは金属を素地にして釉薬を高温で焼き付けるという技法で、非常に美しいところから、名前の由来は仏教経典の「七宝」から来たという説もあるようです。

 いずれにしても、お釈迦さまは極楽浄土の宝池の周辺の楼閣も類なく美しい宝石によって飾られている、とその素晴らしさをお伝えいただいています。
 
 途中になりますが、『阿弥陀経』の構成について、全体を「序分」「正宗分」「流通分」に三つに区分し、その「正宗分」は(1)極楽浄土と阿弥陀仏の姿について説かれた部分と、(2)阿弥陀仏の名号を信じて称えるならば間違いなく浄土に往生することができると説かれた部分そして(3)六方の諸仏がこのお釈迦さまが説かれた法は真実であると証された部分に整理されることを学びました。

 その最初の(1)の部分はさらに「序」、「国土」、「阿弥陀仏と聖衆」に区分することができるということです。
 現在私たちはその極楽浄土の様を描いた「国土」の部分を学んでいることになります。

 瓜生津師は、この国土(極楽浄土)の美しい姿(荘厳)が四種にまとめて説かれているとされています。
 それは、すでに学びました(1)宝樹の荘厳、次いで(2)宝池の荘厳、(3)天楽・金地・天華の荘厳、(4)化鳥・微風の荘厳で、「樹木をはじめ、池、大地、音楽、花・鳥・風などの浄土の自然が、見て美しく、聞いてこころよく、嗅いで香りよく、触れてここちよい理想の国土、最高の安楽世界として説き示されて」いるとされています。
 私たちは今、その中「宝池の荘厳」について学んでいるということになります。

(写真は七宝焼きです。)
 左は中国明時代のもの、右は明治時代に日本で作られたものだということです。
 七宝焼きの品が手元になかったものですから、ウイキペディアから写真を借用しております。

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335.臨時総代会を開催しました

20170612概要図   20170612パンフレット 

 6月9日、16名の総代さんにご出席いただいて臨時総代会を開催し、庫裡横の杉林の崩落個所の改修について協議を行いました。

 6月1日に総代の井上啓志さん、今橋庄二さん、徳田順久さん、岩﨑明さんにお集りいただいて、崩落箇所の改修を大型のコンクリートブロックを使用する方式で進めることにした旨ご報告しました。
 その後詳細な工程や使用機材、必要な材料などについて確認を行ったところ、当初の想定を超える作業や材料が必要になりそうだということが分かり、6月7日、再度お集まりいただいてもう一方の工法である「じゃかご」工法と比較検討しました。その結果、じゃかごを使う方法が作業の難易度、費用ともに良いという結論になり、それを前提に総代さんにご説明することとなりました。

 当日は、本堂で「讃佛偈」のお勤めの後、崩落個所を見ていただき、その後の総代会で、この改修は業者に依頼せずに独自に実施したい旨説明し、その検討経緯、じゃかご方式による工事の内容、工事計画などについて次のような説明を行い、作業への協力をお願いしました。

 このじゃかご方式というのは、直方体の金属製の網かご(幅4メートルあるいは2メートル、奥行1.2メートル、高さ50センチ)に砕石を入れたものを積み上げて擁壁にする工法で、現地では幅約8メートル、高さ3メートルの擁壁を設置する工事となります。
 工事実施に先立って、予め現地への取りつけ道を設定し、その後の作業としては砕石を下す(落とす)作業、砕石をかごに入れる作業が中心となります。
 工事は、10月に入ってから実施する予定としますが、総代さんや若いご門徒さんのご協力をお願いしたい。

 この説明に対して、工法としてはじゃかごの方がやりやすく費用的にも安くできるという点についてご理解をいただき、作業が始まれば協力いただけることとなりました。

 これを受けて今後、改修工事についてご門徒さんに情報をお伝えし協力を要請し、合わせて作業の詳細な検討を行い、10月以降作業を開始します。

(図は当日使用した説明資料です)

 左は、擁壁の図面(岩﨑明さん作成)、右はパンフレットです。

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334.伝灯奉告法要がご満座を迎えました

20170609奉告法要満座

 昨年10月1日から始まりました伝灯奉告法要は、5月31日ご満座(最後)の法要が謹修され、10期、80日にわたって勤められた法要は円成(えんじょう:つつがなく勤め終えることです)となりました。

 専如ご門主は、法要の後に「伝灯奉告法要御満座の消息」を発布されましたので、その全文を掲載いたします。
 なお、本文中の次の項目については過去の記事もご参照ください
  「念仏者の生き方」
  「宗門総合振興計画」

 昨年の10月1日よりお勤めしてまいりました伝灯奉告法要は、本日ご満座をお迎えいたしました。10期80日間にわたるご法要を厳粛盛大にお勤めすることができましたことは、仏祖のお導きと親鸞聖人のご遺徳、また代々法灯を伝えてこられた歴代宗主のご教化によることは申すまでもなく、日本全国のみならず、全世界に広がる有縁の方々の報恩謝徳のご懇念のたまものと、まことに有り難く思います。

 昨年の熊本地震から1年を経過し、甚大な被害をもたらした東日本大震災から6年が過ぎました。改めてお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。どれほど時間が経過しても心の傷は癒されることなく、深い痛みを感じてお過ごしの方も多くおられるでしょう。なかでも、原子力発電所の事故による放射性物質の拡散によって、今なお故郷に帰ることができず、不自由な生活を余儀なくされている方々が多くおられます。思うままに電力を消費する便利で豊かな生活を追求するあまり、一部の方々に過酷な現実を強いるという現代社会の矛盾の一つが、露わになったということができます。

 自分さえ良ければ他(ほか)はどうなってもよいという私たちの心にひそむ自己中心性は、時として表に現れてきます。このような凡愚の身の私たちではありますが、ご本願に出遇い、阿弥陀如来のお慈悲に摂め取られて決して捨てられることのない身ともなっています。そして、その大きな力に包まれているという安心感は、日々の生活を支え、社会のための活動を可能にする原動力となるでしょう。

 凡夫の身であることを忘れた傲慢な思いが誤っているのは当然ですが、凡夫だから何もできないという無気力な姿勢も、親鸞聖人のみ教えとは異なるものです。即如前門主の『親鸞聖人750回大遠忌法要御満座を機縁として「新たな始まり」を期する消息』には、
  凡夫の身でなすことは不十分不完全であると自覚しつつ、それでも「世のなか安穏なれ、 仏法ひろまれ」と、精一杯努力させ  
  ていただきましょう。 

 と記されています。このように教示された生き方が念仏者にふさわしい歩みであり、親鸞聖人のお心にかなったものであるといただきたいと思います。このことは、ご法要初日に「念仏者の生き方」として詳しく述べさせていただきました。

 今、宗門が10年間にわたる「宗門総合振興計画」の取り組みを進めておりますなか、来る 2023(平成35)年には宗祖ご誕生850年、そして、その翌年には立教開宗800年という記念すべき年をお迎えいたします。

 改めて申すまでもなく、その慶讃のご法要に向けたこれからの生活においても、私たち一人ひとりが真実信心をいただき、お慈悲の有り難さ尊さを人々に正しくわかりやすくお伝えすることが基本です。そして同時に、仏さまのような執われのない完全に清らかな行いはできなくても、それぞれの場で念仏者の生き方を目指し、精一杯努めさせていただくことが大切です。

 み教えに生かされ、み教えをひろめ、さらに自他ともに心安らぐ社会を実現するため、これからも共々に精進させていただきましょう。

  平成29年(2017年) 5月31日                             龍谷門主 釋 専如

(写真は、ご消息を発布される専如ご門主です。)
 6月1日付けの「本願寺新報」より写真をお借りしました。

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333.『阿弥陀経』を読む(23)

20170605池  20170605マヤ堂

[御文] 池底純以・金沙布地・四辺階道・金銀瑠璃・玻瓈合成
     (ちたいじゅんに・こんしゃふじ・しへんかいどう・こんごんるり・はりごうじょう)

[訓読] 池の底にはもっぱら金(こがね)の沙(いさご)をもって地に布(し)けり。四辺の階道は、金・銀・瑠璃・玻瓈合成せり。

[訳文] 池の底には一面に金の砂が敷きつめられ、また四方には金・銀・瑠璃・水晶でできた階段がある。

 前回、お釈迦さまは極楽浄土には七つの宝でできた池があって、その池に八つの功徳を持った水がたたえられている、と紹介されました。今回は、その池についてお話しされます。

 池の底にはもっぱら金の砂が敷きつめられている、ということですから、敷かれているものは金以外何もないということになります。さらにその池の周囲には、四種の宝でできた階段が巡らされている、ということですからこれはこの上ないきらびやかな池です。

 中村元氏は、この四辺に階段を巡らせた池というのは当時からあった「水辺の階段を下りて行って水浴する霊場」のことだとされます。霊場としての池は、しばしば寺院に付属するかたちで設けられていて、四角形ほぼ正方形でどの辺からも階段によって降りていくことができるようになっていたのだそうです。
 『無量寿経』では、お釈迦さまは「池に入り、足をひたしたいと思えば水はすぐさま足をひたし、膝までつかりたいと思えば膝までその水かさを増し、腰までと思えば腰まで、さらに首までと思えば首まで増してくる」と説かれていますが、これは、このような階段があったことを示しているのだと考えられます。

 現在のインドでも沐浴はヒンズー教徒の大切な行とされているようです。階段によって川まで下りて水浴する映像をよく見ますが、水によって身体を清めるということは古くから行わていたことが伺えます。

(写真は、お釈迦さまゆかりの地ルンビニの「マヤ堂」と池です)

 「マヤ堂」はお釈迦さまがお生まれになった場所に立てられていた寺院などの遺跡を守る建物で、丹下健三氏が設計されたものです。近くにあるこの池も四辺に階段を持っていました。
 また写真にはありませんが、お釈迦さまが産湯を使われたという池も同じ敷地の中にもあります。

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332.補修工事打ち合わせ


20170602工事下見

 昨日、6月1日に総代さんの井上啓志さん、今橋庄二さん、徳田順久さん、岩﨑明さんにお集りいただいて、庫裡横の杉林の崩落個所の補修工事について打ち合わせを行いました。

 先にご報告しましたように、補修工事は、じゃかごを使う方法と大型のコンクリートブロックを使う方法とについて検討を行っていましたが、必要経費、工事場所の条件などを考慮してコンクリートブロック(高さ約3メートル、幅約7.5メートル)を設置する方法で進めようということになりました。
 今回の工事は、普通の平地にブロックを設置するのとは違い、崩落した傾斜地に設置することになりますので、工事方法、特に安全に工事を進める方法について意見交換を行いました。

 その結果、概略次の要領で進めることとしました。
  6月9日 臨時総代会を開催して、総代さんに工事計画について説明し、実際の工事に当たって協力いただくようにお願いします
 その後、次のような手順で作業を進めます。
  ・ブロック設置場所に至る進入道を設置する
  ・下段のブロックを設置する(進入道を使った基礎工事と下段のブロック設置工事)
  ・上段のブロックを設置する(地上からブロックを下ろして設置工事)
  ・その間、地上の盛り土、ブロックへのコンクリート注入、ブロック背後への盛り土などの作業を並行して行います
 ブロックの運搬、設置にはバックホー(ユンボ)という工作機械を使いますので、効率は落ちますが使用するブロックを半分の大きさに変更して安全に作業を行うなど対応をして作業することとしました。
 作業期間は延べ20日程度となりそうですので、6月から着手し稲刈りが始まるまでに終了することを目標としようということになりました。

 この崩落個所の補修をどのように進めるか、大変気になっていたのですが、ご協力いただいて取り組みを開始できることになりました。ありがたいことです、安全に作業を進めたいと思います。

(写真は、当日現場の確認を行っている所です)

 スマホのカメラで撮ったもので上半身の一部が切れています。申し訳ありません。

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